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えっ!白衣を汚したら弁償なの? 弁償金を返金させた 伊達単組

日赤労働者727号



 仕事中、ポケットの中に入れていたマジックペンのフタがはずれて、白衣を汚してしまった…誰でも一度はこんな経験をしているのではないでしょうか。
 伊達病院では、看護部が「不注意だから」という理由で弁償金を取っていたことが明らかになりました。交渉の中で事務部長はこのことを認め、「見せしめ」と発言しました。
 単組は「就業規則にもない罰則はおかしい。弁償金は返金すべきである」と申し入れましたが病院は拒否しました。全日赤本部が本社看護部に確認したところ、対応した本社看護部の係長も「私もマジックで白衣を汚した経験は何回もある」と話していました。白衣が汚れるのは不注意でも何でもなく、忙しい業務の中では誰にでも起こりうることなのです。
 伊達病院の看護部は弁償の理由として「何度も注意したのに白衣を大切に扱わない。注意喚起のため」と言いましたが、実際は注意を受けた人ばかりが弁償金を払ったわけではありません。また「不注意」という理由がつけば、他のことにも弁償金が発生することにもなりかねません。
 看護師に限らず病院業務は、常にいろんな種類の汚染の危険性があります。だからこそ白衣は病院で一括して取り扱い、職員に貸与するシステムになっているのです。
 経営者が勝手に罰則を決めたりという働くルールを踏み外したやり方では職員は安心して働くことが出来ません。このままではものも言えない職場になってしまうと、単組では宣伝を強化し運動を広げていきました。
 その結果、今までに払った弁償金は返金し、今後は組合と協議して規定をつくることを病院に回答させています。





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