2004春闘のたたかい方 |
日赤労働者730号 |
国民無視の悪政政府与党は、多くの国民の声を無視してイラクへの自衛隊派兵を強行し、今国会において、国民の自由を奪う「国民保護法制」や「年金の大改悪」など国民いじめの法律を成立させようと狙っています。また医療をめぐる情勢では、公的病院の統廃合や国立病院の独立行政法人化とそれに伴う首切り合理化など、患者を無視した「採算性」最優先の政策が国家的に推し進められています。こうした医療切り捨て政策の目的は、医療を儲けの材料として営利企業に売り渡そうとするものであり断じて許すわけにはいきません。 広がる雇用不安と生活悪化 先の国会においては、派遣期間の上限延長や医療現場への派遣全面解禁など労働者派遣法が改悪され、派遣労働者が急増している現状にさらに拍車をかける状況となっています。 年金改悪反対・国民生活守るたたかいを 全労連は、〇四国民春闘を「大企業の社会的責任をただす春闘」と位置づけ、命と健康を奪うリストラ・雇用破壊に対し、広範な国民世論を喚起してたたかうとしています。 本来支払われるべき賃金は支払わせる全日赤は中央委員会で、「本俸一律一万円の賃上げと体系是正を合わせて、二万七千円以上引き上げること」を春闘統一要求として決定しました。また重点課題として、不払い・サービス残業一掃の取り組みなど「本来支払われるべき賃金は支払わせる」ことを徹底して追及する闘争方針も満場一致で決定しました。そのために賃金協定の学習・宣伝を強化し個別賃金の点検ができるようにします。また不払い・サービス残業一掃の取り組みは、残業をしないと業務がこなせない人手不足の実態を使用者に知らしめるという観点で増員要求と連動したたたかいを展開していきます。 成果主義賃金・勤務評定導入反対 いま日赤においても、採算性重視の経営政策のもと人減らし「合理化」と合わせて、「総人件費抑制」のための能力給・成果主義賃金につながる勤務評定の導入を推し進めています。勤務評定は労働者に新たな差別・分断と競争意識を持ち込むものであり、「安全・安心の医療・看護・福祉」の実践を阻害するものであり、医療・福祉の現場になじまないものです。 八〇〇〇名総決起集会回答指定日の翌日三月一八日には、全国統一ストライキを構えて要求前進を追及しますが、その日はスト決行の如何を問わず「全日赤八〇〇〇名総決起集会」として全組合員が春闘に決起する日として位置づけます。集会では「賃上げ・職場要求実現」「成果主義賃金導入阻止」「不払い・サービス残業の一掃」「『本来支払われるべき賃金は支払わせる』取り組み」「年金改悪阻止」「イラク派兵撤回・国民保護法制阻止」「『日赤問題地域ビラ』の取り組み」など二〇〇四春闘でのたたかい方を意思統一します。 組織強化で春闘勝利しよういま本社が提案している賃金協定第三五改定問題は、単組交渉権に関わる問題です。勤務評定による一時金の査定は、成果主義賃金と同様、労働者に差別分断を持ち込み労働組合の弱体化を狙ったものでもあります。労働組合の存在意義にも関わる問題であり組織強化の課題として位置づけ、充分な学習と意思統一を行うよう呼びかけます。春闘勝利の為にも組織の強化と拡大は、待ったなしの課題となっています。四月新採用を向かえる準備とあわせて、三月末の退職減を回復するだけの目標と具体的計画を立てて拡大に取り組み強靱な全日赤を作り上げましょう。
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