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賃金・一時金の削減を許さず、要求実現めざして夏期闘争ガンバロウ!

日赤労働者733号



 昨年、本社は一時金を本社決定とするよう「賃金協定第三五」の改定を提案してきました。昨年末および今年の夏期一時金からの強行実施は阻止しましたが、五月には重要な局面を迎えることから、全日赤は五月一五日に第3回中央委員会を開催し、今後のたたかい方について決定しました。

賃金交渉において、本社は又も白紙委任を迫る

  全日赤は、賃上げ要求を含む春闘要求の前進をめざして統一闘争を軸に春闘をたたかってきました。しかし本社は人事院勧告準拠方針のもと、未だ有額回答すら行わず、さらに五月二〇日の団交では「人勧準拠の協定化」を迫り、認めなければ「協定破棄」もやむを得ないと昨年同様の態度表明を行いました。昨年は中労委から「自主交渉を再開し、無協定状態とならないよう早期に解決が図られるよう誠実に努力すること」とする見解が示されており、同じ過ちを繰り返すような本社態度は決して許されるものではありません。
  全日赤は「人勧準拠の協定化」は認めないことを表明するとともに「協定破棄」は行わず自主回答・自主決着のために引き続き交渉を行うよう態度表明しました。

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夏期一時金は従来どおり施設長決定

  当初、本社は今年の夏の一時金から社長決定とすることを表明し、協定破棄も持ち出し意欲的でしたが、たたかいにより断念させました。従って今年の夏の一時金闘争は従来どおり施設長決定のもとでたたかわれます。しかし本社の統制介入は依然として行われていることは明らかであり、一時金だけでなく夏期休暇についても統制を強めていることが判明しています。夏期闘争前半は、この本社統制を行わせないたたかいを展開します。また併せて賃金要求の前進も夏期闘争のなかでたたかいます。各単組においては、一時金や夏期休暇をはじめとする労働条件は「交渉によって決める」ことを重視し、施設との団体交渉を設定し、多くの組合員が職場実態を訴えるようにします。

6・4統一行動を背景に要求前進を

写真  夏期要求の回答指定日である六月三日の翌日の四日には、全国統一1時間ストライキを配置し、各単組は一時金および夏期休暇の要求前進と併せて、賃金要求に対する自主回答・自主決着を行うよう本社上申を各施設に迫ります。また本部も本社に対し三日の中央交渉で、四日の全国統一ストおよび本社前行動を背景に、賃金要求の前進および一時金・夏期休暇に対する本社統制を行わないよう追及します。一時金に関しては具体的に「最低基準」づくりを本部本社間で行い、その後その基準に沿って各単組施設交渉で一時金を決定することを追求します。
  要求前進がなされなかった時には、全国での統一ストライキと併せて、直接本社へ各単組代表による抗議・要請行動を展開します。現場実態や生活実態、要求の切実さを直接本社に訴え次回交渉では賃金・一時金、夏期休暇など要求を聞き入れるよう追及するものです。

組織拡大に全力を

  第3回中央委員会では、以上のような一時金および賃金闘争でのたたかい方を満場一致で決定しました。中央委員の発言では、夏期休暇に対する本社統制の実態や職場の過密労働・時間外労働の実態が報告されました。また今以上に統一闘争に結集することや「組織拡大強化緊急アピール」を受けて組織拡大に全力で取り組むことも意思統一されました。

 




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