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日赤労働者740号



 一〇月一五日から一六日にかけておこなわれた組織拡大強化対策会議は学習会がセットされていて、日本国憲法の基本的な考え方について、弁護士の関守麻紀子さんから学んだ▼目からうろこという感じであった。それは、私たちは、憲法に「人権」がうたわれているから、人権があるのだと理解しがちだが、人権はすべての人間がもっているものであり、「人は生まれながらにして自由かつ平等」なのである。その生まれながらにして、すべての人間がもっている権利を、憲法は「基本的人権」として明文化したのである。だとしたら、それは古くなることはない、全くの真理なのだから▼そして、憲法の役割は国家の暴走を防ぐためにあるということも学んだ。国家が独善的にならないように憲法で規制しているのである。この講演を聴いたある若者が、「自分の愚かさが分かった」と言っていたが、どの部分に感じたのか、是非聴きたかった▼街角で憲法について、アンケートをとったら、多くの若者が、「憲法九条って何?」と不思議そうな顔をしていたという。戦争を体験したことのある、六〇代以上の方々との認識の差は激しい。憲法について学ぶことと語ることが今ほど求められているときはない。




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