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日赤労働者742号



 新年が始まった。今年は文化的な生活をしようと映画を見ると決めた。第一弾は「スーパーサイズ・ミー」。この映画は主演・監督のモーガン・スパーロックが、三〇日間毎日三食ファーストフードを食べ続け、身体にどのような変化が起こるのかを記録したドキュメンタリー。それ以外は全く食べてはいけないのだ▼モーガンは健康管理のために医師・栄養士達に協力を仰いだ。始める前は健康そのもの。体脂肪率、中性脂肪、コレステロール、腎機能、肝機能、尿糖も何の問題もなかった。しかし彼は日にちがたつにつれ、体重・体脂肪増はもちろんのこと、身体のだるさを訴え、夜中に息苦しくなり動悸が激しくなった。高カロリー、高脂肪の食事を続けただけで、酒を飲んでいないのに、肝障害の症状が現れた。これには医者も驚き、ドクターストップがかかった。ファーストフードは身体に悪いことが証明されたといえる▼しかしこの映画はファーストフード批判では決してなく、それに依存しているアメリカの食生活への警鐘を鳴らしたものなのだ▼食生活が変わるだけで人間は簡単に病気になる。「食」はそれだけ健康の根源となるものだ。病院の経営者はそれをなおざりにしてはいないだろうか。「委託」という合理化の名のもとで。




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