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日赤労働者743号



 一月二〇日、新潟県医労連の仲間とともに中越地震対策を求めて、厚生労働省交渉と国会議員要請行動に参加した。今回の地震では、多くの医療機関が、建物だけではなく医療設備などに大きな被害を受けた。診療機能を回復させることは緊急の課題になっている▼民間病院である小千谷総合病院(二百八十七床)は、小千谷市の市民病院的役割を果たしてきた病院である。震源地に近く大きな被害を受けたが、直後誰一人の入院患者のケガもなく移動させた。患者さんの七割が六五歳以上で呼吸器をつけた患者も三人、手術間もない人も二十五人いたというから、その時の看護師たちの動きはめざましかった▼病院は、診療を開始しているが、建物は壊れたままであり、復興には何億というお金がかかるという。小千谷病院の医労連の組合員はたった五名であるが、国会議員控え室を訪れ、切々と訴えた。自分たちも被害に遭いながら、地域医療を守りたいという思いが側にいる私にも伝わってきた▼今回の行動は、医療施設が災害を受けた時、その復旧費の補助率を上げてほしいという要求であったが、一定の成果をあげることができた。地震の被害を受けた時こそ、国の支援が必要である。個人の住宅の被害にも公的支援は必要であると感じた。




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