JRCSWU

新入職員のみなさん
はじめまして全日赤です

日赤労働者745号



全日赤は日赤で働く人たちの労働組合です

 全日赤は、正式名称を全日本赤十字労働組合連合会といって、北海道から沖縄まで全国の日赤施設(病院・血液センター・乳児院や保育所などの社会福祉施設)に働く労働者でつくっている労働組合です。一九四六年に結成されました。全日赤は、上部団体である日本医療労働組合連合会(日本医労連:一七万人)に加盟しています。本部は東京の台東区入谷(浅草まで歩いて一〇分ぐらいです)にあり、全国の六二の単位組合、約八〇〇〇名の組合員によって構成されています。

労働組合ってなんでしょう?
 働くものの生活と権利を守り、賃金・労働条件の改善をめざして切実な要求を実現していくのが労働組合です。さらに、私たちには何ものにも代えることのできない大切な人の命を預かる医療の労働組合の役割として、だれもが安心して医療・看護を受けられるようにするための運動があります。
 日本国憲法第二八条には、「勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する」とあり、労働組合は法律によって保護されています。また、「労働基準法」第二条では「労働条件は、労働者と使用者が対等の立場において決定されるべきものである」と規定されています。この「対等の立場」を保障するのが労働組合です。働くものは、一人では弱いものです。だからみんなが集まって労働組合をつくりました。

もしも、労働組合がなかったら?

 残念ながら今の日赤では、きびしい医療情勢のなかで効率的運営を徹底し、人員を減らして人件費を削り、患者からは一円でも多く収益を上げることに専念している現状があります。
 その結果、職場では業務量に見合う人員が配置されずに長時間過密労働がまかり通っています。こうした中で、私たちが何の問題意識をもつことなく、ただ上から言われるがままに黙って働いていたら、職場は一層厳しい状態に陥るでしょうし、患者へのしわ寄せも一段と強まるでしょう。
 一日八時間労働や年休、生休、夏休みなど今日ある労働条件は、一朝一夕にできあがったものではありません。先輩たちが長い時間をかけて、たたかいのなかで一つひとつ改善してきたものばかりです。

労働組合は、なにをするの?

 「一人はみんなのために、みんなは一人のために」これは労働組合の存在意義を端的に表現する言葉です。一人ひとりが力を寄せ合うことによって仲間の利益を守り、そして自分の身が守れます。でも最初から、なにもかもバリバリ運動できる人なんていません。まず、あなたが組合に入るという始めの一歩を踏み出すことが、仲間への大きな励ましとなり、大きな力となるのです。そして組合に加入してから一つひとつ運動に参加し、体験してみてください。「労働金庫」や「医労連共済」などは組合員しか利用できません。また、組合は闘争ばかりやっているのではなく、青年部などの活動やレクレーション、看護講座や医療研究集会など医療・看護について学びあう機会もたくさんあります。そして日赤だけでなく日本中の働く人たちと交流できる機会もたくさんあります。

組合費は、なんのために?
 労働組合は、その自主性を確保するために経営者からの経費援助を受けることが法律で禁止されています。ですから自前で活動資金をつくらなければなりません。ビラやニュースを出したりするのにもお金がかかります。会議に参加するための旅費や宿泊費、また、組合で働く専従者の人件費も必要です。このように労働組合を維持し、活動を保障するために、組合員は毎月決められた額を組合費として支払います。また、大切な組合費の使い道(予算)や使われ方(決算)については、毎年、定期大会で報告・提案して組合員の承認を受けることになります。

みなさんの組合加入を心から呼びかけます

 「毎日いきいきと明るい職場で働きたい。そして医療労働者として、患者さんから喜ばれる仕事ができて、働きがいも得たい」そういう思いを実現していくのが労働組合なんです。働くものにとって数は力です。みなさんも、ぜひ、全日赤に加入してください。組合員一同、みなさんの加入を心からお待ちしています。




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