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日赤労働者748号



 以前「Returer」という映画を観た。鈴木杏が主人公で、宇宙人と戦争をしている未来から形勢逆転のためにタイムスリップする。「侵略は最初の一匹から始まった」と教えられ抹殺のため現代にやってくる。しかし、その最初の宇宙人はケガをし悪人に捕らわれて今にも死にそうだ。「何か違う」、現実を直視するなかで真実を悟る。宇宙人は侵略者ではなく、遭難した宇宙人を殺し戦争のきっかけを作った悪者は我々であった。樹木希林扮する協力者は「やましい奴ほどウソをつく」と歴史を改ざんし教えられたことを指摘する。▼今年も文部科学省は「つくる会」歴史教科書を検定合格とした。太平洋戦争を「大東亜戦争」とよび、「自存自衛」の為の戦争と描くなど、歴史の真実をゆがめ侵略戦争を賛美する動きに危険なものを感じる。▼桃太郎は悪い鬼を退治し、鬼ヶ島から宝を持ち帰ったと聞かされてきた。しかし鬼からしてみれば桃太郎は侵略者である。▼真実を見極めるには、色々な角度から見ることや様々な視点に立ち検討する必要がある。▼視点を変えることは大切であり「患者の立場に立つ」とはまさに視点を変えて見るということだ。▼成果主義賃金や二交替制について本社はメリットしか言わない。デメリットの視点からも見なければ大惨事を招きかねない。




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