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日赤9条の会・結成記念講演会 4名のOB含む153名で開催
〜憲法9条と平和への思い新たに〜

日赤労働者750号



 日赤9条の会は元従軍看護婦、日赤職員OB、現役職員有志が設立発起人になり、去る5月3日に発足しました。日赤9条の会は七月十六日夕、全日赤定期大会2日目終了後、結成記念講演会を行いました。


 講演会では、呼びかけ人の一人・太田千枝子執行委員長から、日赤9条の会設立に至る経過報告がされ、つづいて、大阪憲法会議事務局次長の藪田ゆきえ氏より、記念講演「九条が世界を救う〜憲法を守る運動は希望を語ること〜」がありました。藪田さんは、憲法の基本から最近の改憲の動き、世界の平和の流れと9条の価値など、具体的でわかりやすく話されました。
  その夜はレセプションが行われ、成田の吉岡さん、大津の柘植さんと今江さん、高槻の山田さんら4名のOB、大先輩から9条への思い、近況報告などご挨拶をいただき、元従軍看護婦の方からのメッセージが紹介されました。そして、各地方からの参加者による、「全国お郷(くに)言葉・憲法9条」=方言による9条の朗読で会場は大いに盛り上がりました。

「九条の会」講演会 都内に九五〇〇人

 七月三〇日「九条の会」の講演会が三〇日、東京・有明コロシアムで開かれました。講演では、ノーベル賞作家の大江健三郎さん、哲学者の鶴見俊輔さん、作家の井上ひさしさんら六人が憲法9条の価値を訴えました。
  憲法学者の奥平康弘さんは、戦力の不保持を定めた9条2項の改正論について「2項を変えても1項の平和主義は残るという人がいるが、2項のない1項はもぬけの殻だ」と批判しました。

九条の会が行動提起

 昨年6月の結成以来三〇日までに、地域や職場ごとなどに計三〇二六の「9条の会」ができたそうです。「九条の会」事務局は講演会終了後、今後の行動について提起しました。
◇アピールに賛同し広範な人々が参加する「会」を全国の市区町村、学区、職場、学校につくり、広げよう
◇相互に情報や経験を交流し合うネットワークを広げ、全国的な交流集会の開催をめざそう
◇大小無数の学習会を開き憲法九条の意義を学び、改憲キャンペーンをはね返そう
◇一人ひとりが、ポスター、ワッペン、署名、意見広告、政治家やマスコミへのハガキ運動など、九条改憲に反対する意思をさまざまな形で表明し、大きな世論をつくりだそう




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