JRCSWU

給与構造改革は許さない
2005年度第1回中央委員会開催 生活を守る一時金を

日赤労働者752号



 全日赤は10月16〜17日港区芝・東京グランドホテルにおいて、二〇〇五年度第1回中央委員会を開催。大幅増員と安心・安全の医療実現めざしてたたかう〇五秋年末闘争方針を意思統一。「〇五年度賃金」「〇五秋年末闘争方針」が満場一致で承認され、スト権も確立しました。そして、全国から約一〇〇名の組合員が参加し、本社へ要請行動を展開しました。


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二〇〇五年賃金は妥結

 討論では、〇五年賃金と〇六年賃金(給与構造改革)をめぐって、中央委員から「このままずるずる行ってしまわないか」「もっと大きなたたかいにしてほしい」との発言がありました。また、「一票投票をしてほしい」との意見も出されました。
 本部は、「二〇〇五年の賃金は来年のたたかいの布石としたい」「査定昇給はなぜ悪いのか引き続き明らかにしていく」(中村書記長)、「今回の到達点をどう見るか。本社は協定破棄し、〇五年と〇六年をセットで一〇月には決めたかったはずだがそうはさせなかった」(岡田副委員長)と述べました。
 そして、「賃下げが相次ぐなかで、日赤は違うかたちにさせた。全日赤が頑張って一月実施になったと語るべき」などの発言が続き、二〇〇五年賃金妥結(〇六年一月実施)の提案が全員賛成で承認されました。

本社玄関前にひびき渡るシュプレヒコール
人勧準拠・査定昇給は許さない

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 中央委員会終了後参加者は雨天の中、徒歩で日赤本社へ移動。三〇分の集会では、日本医労連、民間全国組合の仲間から激励の挨拶を受け、シュプレヒコールを唱和した後、全員で本社要請行動を行いました。
 全日赤は、机の前に職場からの「寄せ書き」を貼り、約一万筆の署名を積み上げて臨みました。地方協代表者からは、「職員処遇の一体性といいながら、なぜ〇〜一八%差の地域手当をつけるのか(秋田)」「査定昇給はチームワークを壊す制度、看護のいい面がなくなってしまう(医C)」「今も人は増えずボロボロ。こんな展望のない賃金では若い人は逃げてしまう(高松)」「公務員ではないのに何故人勧を押しつけるのか」などの発言がありました。
 これに対して本社側は、「人勧は国民の理解を得られやすい。そこを離れるわけにはいかない」というのが精一杯でした。
 要請行動は、「賃金はこれまでも人勧で決めてきたわけではない。労使の交渉・合意によって決めてきた(中村書記長)」、「人勧のマネで成果主義を入れるのではなく、医療・血液・福祉の日赤事業を進めるに相応しい、日赤独自の賃金をつくるべき。それまで我々は交渉を続ける(太田委員長)」との追及で終了しました。
 総括集会では、初めて本社前の行動に参加した組合員からも、「微力だが頑張る」「上司を評価するシステムを」などの発言がありました。参加者一同「大幅賃金引下げ・勤務評定導入」阻止のため、ひき続き「職員署名」に取り組むこと、これからのたたかいに全力で奮闘することが意思統一された行動・集会となりました。組合員を増やし、「勤務評定反対」職員署名九割以上を集めきって、『給与構造改革』=査定昇給を阻止しましょう。




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