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日赤労働者754号



 職場に戻って三ヶ月あまりが経過した。三年五ヶ月ぶり白衣に袖を通し、五年前まで働いていた小児科病棟に配属になった。今は小さい子ども達の泣き声とナースコールが飛びかう喧騒の毎日である▼復職にあたっては「育児休業復帰プログラム」に基づき一回二時間の研修を三回受けた。一回目は看護部の理念や目標管理、二回目は人工呼吸器等の取扱い、三回目は配属職場のオリエンテーションである。「えっ!これだけ?」さらに職場復帰二週間目には休日出勤、三週目には夜勤にも組み込まれることに▼いろんな調査でインシデン・アクシデントの多くは新人や筆者のような配属1年未満のスタッフによるものであることが分かっている。安全・安心を本当に考えたプログラムが望まれる▼最近、病棟では平均在院日数五・五日を記録した。急性期疾患が多く、また核家族が増え患者家族からの要望も多様化している。人員要求のためスタッフの小児科平均経験年数を計算したら二年であった(看護師経験は平均七年)。いま多くの日赤病院では、こうした若い職員の精一杯の努力で安全・安心がかろうじて守られていることを痛感する。看護師の離職率が社会問題となっているが、彼らに未来と展望を示すためにも、労働組合の踏ん張り時はまだまだ続く。




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