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日赤労働者756号



 先日、出身校である看護専門学校の閉校式典の案内が届きました。私の母校は、一、九三七年の開校以来、一、九七三名の看護師を社会に送り出しました。私が学生だった頃は、全寮制で厳しいところもありましたが、同じ志を持つ仲間と言うのでしょうかクラスメイトは仲が良く、勉強に実習に遊びにと楽しい思い出もたくさんできました。母校の閉校は本当に寂しく思うのですが、それよりもこれからの看護師確保はどうなっていくのだろうと考えると心配です。出生率の減少による少子化やこの間の全国の看護系大学の増加(一九九〇年一一校↓二〇〇二年一〇〇校)という理由もあるとかで看護専門学校の再編成がすすめられているようなのですが、日赤全体でも看護師の養成数が減ってきているので各施設での看護師確保はたいへんになってきています。また、新卒の離職率も九・三%と上昇しており、看護のすばらしさを実感する前に職場を去っているのではないかと思います。そしてその多くは別の病院に就職するのではなく「看護の仕事」から離れており、看護の仕事に就いていない潜在看護師は全国に五五万人と言われています。今、求められているのは、働きやすく・働き続けられる職場であり、そのためには増員と職場の労働条件の改善が必要です。




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