JRCSWU

本社、賃上げは無回答、勤務評定の試行を強行!
4・28抗議の1時間スト決行!

日赤労働者760号



写真
秋田スト集会

 春闘・賃上げ交渉を続けてきましたが、本社は賃上げ要求には「まだ回答できない」と賃上げする姿勢すら示さず、さらに中労委のあっせん員見解に反して、協議を尽くさないままに勤務評定の試行を5月より一方的に実施しました。全日赤は「試行の是非を含め協議すべきである」として、抗議文を提出するとともに4月28日には抗議の全国統一ストライキを決行しました。

賃上げ春期決着ならず

 全日赤は「人勧準拠反対、自主回答・自主決着」を目指し、今春闘では、「ベースアップをする企業が増えている」と報道されているなかで、まずは「賃上げをおこなう」姿勢を本社に回答させて春期の段階での自主決着を追及してきました。また日赤においては、4月改定での大幅な俸給表の引下げがあったばっかりであり、「これ以上の賃下げでは将来展望ももてないばかりか生活できない」と追及し、せめて「これ以上の賃下げは行わない」姿勢を示せと追及しました。しかし本社は、賃上げについて「日赤職員の生活を守る立場に変りはない」と表明したものの「具体的な回答をできるに至っていない」と少なくとも賃下げはしないとの態度すら示さず、4月中の自主回答・自主決着には至りませんでした。引き続き夏期闘争を通じて賃上げをはじめとする春闘要求の実現を目指します。

勤務評定の試行強行に抗議

 本社は、4月12日の団交で「勤務評定の試行をしたい」と提案し、協議も尽くさず半月後の5月より試行を強行しました。4月25日の団交で全日赤は、事前に提出した質問書に基づき「何のための試行なのか」「そもそも勤務評定による昇給制度は必要か」を追及しました。本社は「日赤利用者へのサービス向上のために勤務評定を行う」「やってみらければ分からない。そのために試行は必要」「試行の結果で協議する」と納得できる説明もせず、一方的に試行実施に踏み切りました。
 たとえ試行であっても施設に混乱を招くおそれがあり、誠意ある交渉を尽くさず労使合意のないままに実施した本社に強く抗議するものです。

試行も含め協議せよ

 昨年暮れに、本社が提案した給与構造「改革」をめぐって、中労委のあっせん作業が行われ、勤務評定による昇給制度については、「試行も含め協議」するようあっせん員見解が示されました。これは「たとえ試行であっても職場が混乱する恐れがある」との全日赤主張を聞きいれたものです。
 試行内容は、本社が25施設を指定し5月から6月までの2ヶ月間において、本社が示した「評価基準の妥当性および手続の実効性を確認するため」としていますが、システムとして労働者をランク付けしやすいかどうかの検証であり、評価される者の気分感情まで把握しないものです。
 こうした協議も尽くさず不充分な形で実施した試行の結果は認められるものではありません。全日赤は、中労委あっせん員見解に基づき試行の是非を含め協議するよう強く申入れるものです。




過去の記事 目次へ戻る