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私たちは微力だけれど、無力ではない
元気がもらえた原水禁世界大会

日赤労働者763号



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 八月四日〜六日にかけて広島でおこなわれた、二〇〇六年原水爆禁止世界大会に全日赤から、北見、武蔵野保育園、大阪、大津、京二、広島、山口の単組から九名が参加、本部を合わせると一一名が参加しました。北見の小林さんは二人の娘と一緒に参加しました。

 久しぶりに参加して感じたことは、青年の参加が増えているということでした。「軍事費と暮らし」の分科会で、青年が「私たちは微力だけれど、無力ではない。小さな力でも寄せ集めれば世界を動かす大きな力になる」と発言していたことが印象に残りました。
 世界大会では、世界中から参加した方々のたたかいを聞くことができました。アメリカがおこなった核実験の被害をマーシャル諸島の女性が語りました。人間のいのちと生活、人権は核兵器とは共存しえないことは明らかです。世界の草の根の運動がアメリカを孤立させているのです。被爆国日本が核兵器廃絶に向けて、もっとイニシアチブを発揮してほしいと世界の人々が願っていることを改めて感じました。
 大会の最中に、被爆者四一人の原爆症認定の広島訴訟が勝訴したことは、大会参加者を励まし、閉会総会でその方々が紹介され、会場は拍手に包まれました。

参加者の感想

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○私と年齢があまり変わらない人たちが、核兵器廃絶に向け、署名を集め活動されていることに感動しました。被爆者の方から直接話をききました。六一年たった今でも原爆の被害が残っていることに驚きました。六日八時一五分、広島日赤で黙祷させてもらいました。当時、日赤のスタッフは負傷者の手当に貢献しました。わたしも同じ職業人として、誇りをもって仕事に就きたいです。押野 佑佳(大阪単組)
○世界大会に参加し、とても勉強になりました。私たちは戦争体験者や被爆者の実体験を聞ける最後の世代であり、戦争の悲惨さや平和の重要性を後生に伝えていかなくてはなりません。戦争はすべての人々の人生を狂わせ、身体、精神を傷つけます。再び繰り返させないようにすることが、私たちの義務です。自分のこどもに体験させないためにも。そのために、周りのひとたちにこのことを、伝えていきたい。一人ひとりが集まり、みんなが集めれば、何でもできるような気がします。
橋本 歩(大阪単組)




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