JRCSWU

本社看護部長発言
「看護師を増やして、七対一看護を」

日赤労働者765号



 一〇月一〇日、全国から一四名が参加して本社看護部長交渉を行いました。旭川、北見、伊達、山梨、さいたま、安曇野、大阪、広島、広島血液センター、全日赤本部と日本医労連から大村副委員長が参加しました。本社看護部は浦田看護部長、野口企画課長、酒井係長が出席しました。主なやり取りは次のようなものでした。

●「七対一」看護配置について

 全日赤:「七対一」看護はとれても、外来一元化などが始まり、労働条件の改善にも、手厚い看護にもなっていない実態がある。また、「七対一」を採るために二交替制夜勤と言っている施設もある。
 看護部長:日赤内では、現在二四の施設が「七対一」を採っていて、三四の施設が目指しています。「七対一」が採れれば、労働条件も看護も今よりは良くなるはずです。全国の看護部長には、「看護師を増やすチャンスです」と看護師を増やして七対一を採るよう指導しています。七対一看護と二交替制夜勤は関係ありませんが二交替制の方が勤務しやすいという意見もあります。
 全日赤:二交替制夜勤には反対だ。白衣を着たままの仮眠は休めたと言えるものではない。一八時間もの長時間働かせるのは大きな問題だ。

●キャリア開発ラダーについて

 看護部長:日赤の看護師でキャリアアップをしたい人への支援のためのものです。私はしたくない、いいですという人はやらなくていいです。人事考課とは連動していません。
  全日赤:施設では、本人の選択という説明はなかった。一年間のスケジュールを渡され、研修がどんどん始まっている。否応なしの研修は負担が大きく問題だ。ラダーで看護師をランク付けすることにも問題がある。

●新人の離職防止

 看護部長:離職率は新人で一〇・七%です。都会の病院で機能の高い病院で離職する人が多いという結果です。
 全日赤:八時間で終わる仕事、二一日間の年休が取れること、八日夜勤協定が鍵ですよ。働き続けられる労働条件を整備することが大事です。





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