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日赤労働者769号



 四月二四日夜十時、小雨が降る中、東京・蒲田駅で全労連青年部等が主催した『ネットカフェ難民実態調査』に参加した▼特定の住所を持たず、日雇いの派遣で働き、ネットカフェで寝泊まりをする見えないホームレス≠ニ言われる若者達『ネットカフェ難民』の実態を聞き取り調査するものであった▼格安料金にて椅子で体を折り曲げ寝る。食費はコンビニや格安ショップで抑え、風呂は三日に1回。女性は香水を付けて体臭をごまかす▼日雇い派遣会社に電話で仕事を求め、荷物をコインロッカーに預け指定された場所へ行く。1日の仕事で手にする現金は六千円。貯金など出来ない。二、三年このような生活している若者も少なくない▼ネットカフェのオーナーは「うちの店でも宿泊される方がいる。今はネットカフェで泊まるよりも安く、ファミレスやハンバーガーショップで泊まる人もいる」と言う。一杯百円のコーヒーでハンバーガーショップの机で延々と寝る『ハンバーガーショップ難民』だ▼フリーター、ホームレスは自己責任≠セと言うが、実際は必死で職を探し、極限まで節約し頑張っているが貧困から抜け出せない。貧困の背景は自己責任≠ナはない。労働、福祉の規制緩和を大企業とともにしてきた国の重大な責任≠ナあると声を大にして言いたい。【山口】




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