機関紙「日赤労働者」

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 昨年11月日本スポーツ心理学会48回大会がオンラインで開催され参加した。その中の潜在意識について紹介したい▼潜在意識は誰もが持っている能力であり、平等に与えられたもの。意識には、私たちが意識している部分と意識していない部分がある。意識できる部分を顕在意識といい、意識していない部分を潜在意識(無意識)と呼んでいて、潜在意識は、私たちの普段の行動、思考、意思決定に大きく関与している▼普段、私たちが意識している顕在意識は、氷山にたとえれば、海の上に顔を出している部分にしかすぎず、そして海中に沈んでいる部分、つまり意識の大部分が無意識によって構成されているのが潜在意識。「火事場の馬鹿力」がまさにそれに当たる。火事現場などで無意識に潜在意識が発揮され普段以上の力が出ることがある▼しかし、いつもこの能力が発揮されてしまうと身体的に対応ができなくなってしまうと言われている。普段から潜在意識を発揮するには、目標+行動+努力があってこそ初めて引き出せる能力。切羽詰まったとき、一歩も後には引かない絶対に、この状況をクリアしてみせるという強い気持ちを持っていると、現状の打開という目的に向かって、意識がビームのように集中し、潜在意識のスイッチが入るとのこと。(Tk)

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