機関紙「日赤労働者」

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 2月24日、ロシアがウクライナ侵攻を開始してから、すでに二ヶ月が過ぎました。多くの命が無残に失われました。緑あふれる美しい街並みが破壊され、日々の生活が奪われました▼私たちは今、平和な日常が一瞬で消えていく脆さを、これでもかと見せつけられています。この状況は、第二次世界大戦前の日本がおこなった中国進出や、ヨーロッパでのナチス台頭とよく似ていると感じます▼プーチン氏の国内支持率が高いことも、当時の様相と重なります。自国の一方的な正義・正当を声高に主張し、他国に侵出した結果がどうなるか、歴史を顧みれば明らかです▼さらにロシアは、原爆の使用まで仄めかし、広島・長崎の悲劇を再び繰り返そうとしています。ロシア自体もチェルノブイリ原発事故を体験し、核の恐ろしさを実体験しているにも関わらず、その悲劇を繰り返そうというのでしょうか▼ただし当時と違うのは、誰もがネットを使って情報を発信し、リアルタイムで世界中がこの状況を共有できることです。自分の目で見て、正しい情報を見極め、自分の考えや意見持ち、大衆に流されないことが、日本の私たちができる平和への一歩だと考えます。ウクライナに一日も早く、平和な日常が戻りますように。(Tn)

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