機関紙「日赤労働者」

成果主義賃金は実証済みのダメ制度

 Rプランは「勤務評定による賃金制度」ですが、勤務評定の概要は「成果評価(定量・定性)」、「役割行動評価」、「意識・能力評価」の3要素で構成し、それぞれの要素を評価して評定をおこなうと説明しています。
 成果評価は目標管理であることから部分的に「成果主義賃金」を導入するものであると言えます。成果主義賃金は一般的に失敗した賃金として紹介され、コンサルタントは「失敗しないためにどうするか」などと指南していますが、根本的な解決にはなっていません。
 Rプランのように成果主義だけでなく職能給との併用を推奨するサイトもあれば、成果主義のポイントを次のように指摘する記事もありました。
 一つ目のポイントは、「成果の定義づけ」です。チームワークで成り立つ種類の仕事や、バックオフィス関連、品質管理部門など、業績に紐づいた成果の定義づけが難しい職種の成果を何と定義するか。ここがひとつ重要なポイントです。
 二つ目は、「成果管理者の資質」です。目標管理・成果管理は、時間管理よりも遥かに難しい仕事であることは言うまでもありません。バブル崩壊直後に、日本企業が成果主義をこぞって導入した際には、成果の管理者に経験も知見もなかったことから、適切な目標管理、成果管理ができなかったのではないかと思います。(以上サイトより)
 2007年に、現在の勤務評定を導入する際に、成果主義賃金の失敗が報じられていたなかで、本社は「目標管理ではない」と強調していました。にも関わらず今回は「目標管理」を取り入れることの説明はされていません。

 

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