機関紙「日赤労働者」

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 先日、全日赤の役員OBの方とお会いする機会に恵まれました▼全日赤は戦後1946年に結成された歴史の長いたたかう労働組合です。歴史的に医療労働運動の前線を担い、少なからず現在の働く職場の改善につながっています▼昨今、全日赤の組合員が減少傾向にあり、それと比例するように賃金改悪、職場環境の悪化、人手不足が顕在化しています。日赤職場だけでなく労働市場はこの10数年で激変し、健康で文化的な生活、働きやすい職場にいる労働者が『勝者』と揶揄される雰囲気さえあります。この情勢を憂いOBの方に吐露すると、社会構造は変わっても決して変わらない普遍的なものがあると話されました▼それは労働者性(労働者同士の連帯を求める意識)であり、同じ場所で同じ時間を共有し(したい)、困難を共有し分かち合いながら乗り越えたいと思う素朴な欲求にあると。対面で話すこと、「義理」や「人情」はこれに欠かせないものです▼また、私たちの困難は私たちだけが組織を増やし私たちだけの職場が改善しても根本的な改善にはつながりません。大きな連帯が必ず必要です。私たちは「意識的」に会い、「意識的」に義理、人情を大切にし、意識して集団となる(連帯)ことそのことに確信をもって実践すれば必ず現状の打開は可能だと。(Ym)

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