機関紙「日赤労働者」

4万円賃上げ要求を決定
2023年春闘方針
提案を満場一致で可決
生活費原則に基づき要求
第1回中央委員会

 2月4日から5日、東京・日本医療労働会館をメイン会場にWebにて、「全日赤2022年度第1回中央委員会」を、37単組・中央委員43名と地方協議長・傍聴者・本部役員等を含め全体で79名の参加で開催しました。

勤評認めずRプラン妥結

 本部は、(1)2022年度秋年末闘争の総括、(2)新賃金への移行、2023年春闘方針・春闘統一要求・一時金の基本額の妥結基準、スト(ストライキ)権の確立について、(3)組織拡大についても提案しました。

賃上げ要求3万円、体系是正含め4万円以上

 2023年春闘賃上げ要求額は、2022年度要求アンケートの平均要求額(2万9463円)と医労連要求額から本俸一律3万円、その体系是正で4万円以上要求としました。
 医労連の要求は生計費原則に基づく要求であり、アンケートの賃金不足平均額(4万8998円)からも4万円以上の賃上げは、職員の切実な要求と言えます。

賃上げ・労働条件の交渉できるのは組合だけ

 討論では「人手不足で募集しても集まらない。Rプランをきかっけに退職者が後をたたない」「光熱費や物価高騰で生活が大変」「賃上げや働き続けられる職場にするためにも、施設や本社と交渉できるのは労働組合だけ」「離職防止しないと募集しても集まらない。ならば、組合を大きくし経営者の姿勢を変えていく必要がある」「回答指定日に回答出さず、やっと出た回答は支給日が近いからと交渉する時間が限られる」との意見が出されました。
 また、「年次有給休暇(年休)が振休に変えられる」「夜勤帯で深夜時間に休憩時間が設定されている上、休憩も取れない」など、労働条件についても多くの意見が出されました。
 総括答弁では「全て、議案を補強する発言だった。出された要望については要求化に向け議論を行う。また、施設に対しては毅然とした態度で臨むことが必要。組合は数が力となる。仲間を増やして要求実現につなげよう」とまとめました。
 提案された議案(補足議案含む)に対し、質問を含め58名が発言し、採決は、満場一致で可決されました。また、春闘統一要求に対するスト権は、5日出席の中央委員による通信投票となります。

 2月17日、第1回中央委員会の議事運営委員長の単組にて立会人が同席してスト権投票の開票作業を行いました。開票の結果、満票にて2023年春闘統一要求のスト権が確立しました。

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