機関紙「日赤労働者」

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 今年度も、新型コロナウイルスに苦しめられた年でした。ワクチン接種が進みましたが、第7波、8波と流行を繰り返し、その度に病床逼迫や入院困難、保健所、医療労働者の負担増が問題になっていますが、根本的解決に至っていません▼日赤はじめコロナ病床を有する病院は、病床確保手当等で黒字化した施設が多数あります。しかし医業収入減少や、予想される補助金削減を理由に、ベースアップや一時金増額には消極的です。さらに円安やウクライナ侵攻による世界的物価高で、経済的にも苦しめられています▼このような状況で、政府は防衛費確保のため増税もにおわせています。戦闘機やミサイルを配備すれば、日本の安全は守られるのでしょうか。どれだけ軍備増強すれば、他国から攻撃されない国になるのでしょか。軍備を増強しても、資源のない日本です。食料や燃料資源等輸入が止まれば、私たちの生活はたちまち困窮します▼ロシアによるウクライナ侵攻や、日本の防衛費増強のように軍備に莫大な金額を費やすより、教育や福祉の充実、食料自給利率向上、世界的な環境問題や平和への貢献など、生活を豊かにするお金の使い道はいくらでもあります。防衛という大義をそのまま信じないために、政治や世界情勢に無関心ではいられません。(Tn)

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