機関紙「日赤労働者」

賃金、労働環境の改善
「勤務評定」の撤廃を求め
交渉重ね要求を前進
職場の声を集め処遇改善へ

 全日赤は、7月8日から9日にかけ、新横浜フジビューホテルをメイン会場に、集合とオンラインの併用で第77回定期全国大会を開催し、代議員・オブザーバー・役員など延べ40単組104名が参加ました。来賓として日本医労連の書記次長に挨拶をいただきました。冒頭、規約に基づき熊本赤十字病院労働組合の全日赤加盟を承認しました。第1号議案および第2号議案を満場一致で可決決定。各種専門委員会委員と大会宣言を採択し閉会しました。なお、2023年度統一要求に対するストライキ権を満票で確立し、本部役員選挙にて新役員を選出しました。

 第77回定期全国大会は中央副執行委員長の開会挨拶の後、2名の議長を選出しました。大会では大会役員を選出し、主催者挨拶を病欠の中央執行委員長に代わり中央副執行委員長がおこないました。
 大会は、書記長が第1号議案で、この1年間の運動を報告し、2023度の運動方針と秋年末闘争方針及び2023年度全日赤統一要求の提案をしました。中央副委員長が第2号議案の決算報告と2023年度財政方針を提案、会計監査から監査報告を受けました。また、ストライキ権の範囲を書記長が提案しました。
 大会は、2日間を通じて45名の発言で活発な討論がおこなわれ、一時金交渉において、今まで以上の交渉を重ねることで要求を前進させた報告や非正規職員の処遇改善において時給を正職員の時間単価とするなどの前進を勝ち取った報告、たたかう姿勢を執行部が示し、職場の声を集め要求を前進させた報告、組合があったからこそ、労基法を守らせた報告がありました。また資格手当の支払いに関しての情報交換もなされました。1号議案と2号議案を満場一致で可決し決定しました。
 大会は、中央執行委員が、各種委員会の設置と委員の提案をし、拍手で承認されました。
 統一要求に対するスト権は満票で確立し、本部役員選挙では候補者全員が信任されました。
 また、大会宣言案を長崎単組代議員が読み上げ提案し拍手で承認されました。
 最後に、閉会挨拶をおこなった中央副執行委員長の「団結がんばろう三唱」で閉会し、散会しました。


大会宣言

 全日赤は、7月8日から9日、神奈川県新横浜において第77回定期全国大会を一部オンライン併用で開催しました。大会には、代議員・オブザーバー・役員等104名が参加し、活発な討論を経て2023年度運動方針を確立するとともに、新役員を選出しました。
 新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行し2ヵ月経ちましたが、「定点把握」による全国の感染状況は4月以降、緩やかな上昇傾向が続いています。コロナ対策は長期にわたり、私たち医療・福祉労働者を疲弊させ、また原材料価格の高騰やロシアによるウクライナ侵攻、円安などが原因の物価高騰は私たちの生活に影響を与え続けています。また、5年間で43兆円の大軍拡の財源を捻出する「軍拡財源法」国民の血税で軍事大企業を育成する「軍需産業支援法」、原発回帰への大転換をすすめる「原発推進5法」、健康保険証を廃止してマイナンバーカードを強要する「マイナンバー法改悪」、難民・外国人の命を危険にさらす「入管法改悪」など、国のあり方の根幹にかかわる悪法が強行されています。こうした厳しい情勢のもとで今大会は、開催されました。
 大会では、あたらしく熊本単組の加盟が承認され、労働条件改善のために組合を結成したとの報告は、組合拡大の必要性を再確認させられたと参加者に勇気と確信を与えるものでした。
 また、一時金交渉において、今まで以上の交渉を重ねることで要求を前進させた報告や非正規職員の処遇改善において正職員の時給にするなどの前進を勝ち取った報告、たたかう姿勢を執行部が示し職場の声を集め要求を前進させた報告、組合があったからこそ、労基法を守らせた報告がありました。また資格手当の支払いに関しての情報交換もなされました。
 勤務評定を撤回させ、働きつづけられる賃金制度の確立など要求を実現させるのも数が力です。組合員一人ひとりが組合活動に参加することによって、より大きな力となることが大会で報告され、そのために組織拡大強化は最優先課題であり、全日赤を強くまた未来へ向け発展させるため、行動しようと呼びかけがありました。
 私たち全日赤は、憲法が活かされる平和な日本、だれもが安心して暮らせる世の中、人間らしくいきいきと健康で働き続けられる職場、働きがいのある明るい職場づくりをめざし、この一年さらに団結を強め大いに奮闘するものです。
 以上、宣言します。

2023年7月9日
全日本赤十字労働組合連合会第77回定期全国大会

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