機関紙「日赤労働者」

地方協通信

要求実現をめざして
オルグ再開と単組支援確認
関東

 11月11~12日、山梨県山中湖「オーベルジュ秋桜」で2023年度全日赤関東地方協定期大会を開催し、本部を含めて、4単組11名が参加しました。
 地方協議長のあいさつ、本部あいさつの後に2022年度活動報告が地方協書記長からおこなわれ、質疑・討論のなかで、参加した単組からも議案書の報告をしました。一日目の終了後は、4年ぶりに訪れた「オーベルジュ秋桜」のおいしい料理とおいしいお酒に舌鼓をうちながら交流が続きました。二日目は、単組報告の後に、2023年度運動方針の提案、2022年度決算報告、2023年度予算案、2022年度会計監査報告をおこない、すべての報告・提案が満場一致で可決されました。その後に、2023年度地方協役員の提案があり、承認されました。
 可決された方針は、(1)要求実現めざし「学びあい、励ましあい、ともに前進する」(2)毎月一回の会議の開催、(3)職種別の交流、課題別・分野別の取り組み強化、(4)各単組の情報の共有、(5)最重点課題の組織拡大・強化の取組に力を集中する。とし、各単組へのオルグを再開し、活動困難な単組の支援を地方協でおこなっていくことを意思統一しました。

新たな仲間を迎え
手当平均1万円アップ求め
九州

 10月21日、第45回九州地方協定期大会が福岡博多バスターミナルにて、集合とWEB形式の併用で開催され、6単組18名が参加しました。
今年度は5月末に単組結成をした熊本単組を新たな仲間に迎え入れた大会となりました。
 昨年までコロナ禍で開催できなかった地方協青年・女性集会を福岡で開催し、3単組15名が参加し交流企画を復活させたことが報告されました。
各単組の活動では、昨年に引き続き沖縄単組が新歓でお弁当を配布し説明会を開催し二桁の拡大。長崎単組でも新歓で諫早と合わせて47名の拡大を達成しました。組織拡大について取り組みに各単組でばらつきもあることから、今年度は組織拡大強化を目的にした地方協内単組の相互支援をおこなう提起がされました。
 22年年末一時金闘争では労働組合があるからこその増額を勝ち取った報告がされました。
 今秋年末交渉に向けて、年末年始手当の地方協平均大幅アップを目指し「年末年始手当1万円」を地方協統一要求として各単組の独自要求に掲げることを意思統一しました。

労働強化で悪循環
いろいろな意見聞け元気に
看護師・看護助手集会
中四国

 中四国地方協は、10月28~29日、高知にて「看護師・看護助手集会」を開催し、7単組23名(本部・OG含む)が参加しました。
 初日は、庄原単組OGによるカイロプラクティックの講義でした。カイロプラクティックはアメリカで発祥し予防医学として発展しました。日本人の6~7割は身体のどこかに痛みがあり、背骨の悪さと筋肉の固さが原因で、背骨の悪さは骨盤のゆがみからくるそうです。
 モデルのゆがみをチェックしてもらい、ゆがみを正すゴムバンドを使った運動や、壁を使った姿勢の矯正方法の実技をしました。また、矯正具のマットレスや枕、サポーターなどの参加者同士で体験もおこないました。自分のゆがみがわかり、矯正するためのアドバイスがもらえるAIを使った姿勢診断アプリが盛況で順番に姿勢を撮ってもたいました。
 夕食交流会では、高知の名産に舌鼓をうちながら、賑やかに交流し、ビンゴ大会では、参加者全員に癒やしグッズが当たりました。
 2日目は、本部委員長の「タスク・シフト/シェア」の学習会をおこないました。タスク・シフト/シェアの背景や看護補助者の業務と課題、多様化している雇用についての解説。5つのグループにわかれて、自己紹介のあと、(1)看護師と看護補助者が協働していく上での問題点、(2)問題が解決しない原因、(3)解決するためにはどうするのか、(4)私たちにできることに分けて討論しました。
 問題点として「看護師からの業務委譲が進んでいるが、人も増えていないのに業務だけ増えている」「複数の看護師に同時に要件を頼まれ、優先順位がわからない」「日々、患者の容体が変わるのに、嚥下困難者の食事介助や点滴中、酸素吸入中の車椅子搬送がある」など出され、根底に『人手不足』と『低賃金』があり、賃金が安いから人も来ない、人も来ないから、ますます労働強化につながる悪循環となっています。
 参加者からは、「他の施設の話が聞けて良かった」「それぞれでみんながんばっていることがわかり元気がでた」「他の施設の補助者の意識の高さに驚いた」などの感想が出されました。

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