機関紙「日赤労働者」

賃上げの機運が高まる
職員の生活まもり人材確保へ
第1回中央委員会

 全日赤は2月3日から4日、東京・日本医療労働会館を会場(オブザーバーのみWeb併用)に、「全日赤2023年度第1回中央委員会」を、36単組・中央委員59名と地方協議長・オブザーバー・本部役員等を含め全体で69名の参加で開催しました。

春闘統一要求に意思統一

 全日赤は、(1)2023年度秋年末闘争の総括、(2)2024年春闘統一要求・春闘方針(一時金の基本額妥結基準含む)、ストライキ(スト)権の確立について提案しました。

賃上げ要求3万2千円、体系是正含め4万円以上

 2024年春闘賃上げ要求額は、2023度要求アンケートの平均要求額(3万1510円)と医労連要求額(4万円)から本俸一律3万2千円、その体系是正で4万円要求としました。
 医労連の要求は生計費原則に基づく要求であり、アンケートの賃金不足平均額(4万8558円)からも4万円以上の賃上げは、職員の切実な要求と言えます。

「賃上げ」にこだわる春闘

 物価高騰と人手不足で、昨年よりも賃上げの機運が高まっていること、2024年診療報酬も「医療従事者の処遇改善」でプラス改定となることから、今年の春闘は、賃上げの追い風となっています。職員の生活をまもり人材を確保するためにも、大幅賃上げは必要であり、4月から実施することは当たり前です。
 中央委員会では、「退職により残ったスタッフへの負担が増えることで病欠が出て、さらに人手不足となる悪のスパイラルに陥っている」「勤務評定で職場がギスギスしている」などの過酷な状況が語られた一方、「パワハラ問題に毅然と立ち向かい解決させた」「単組で初めての交渉で年末年始手当増額やチェックオフなど回答を引き出した。初めてのビラの受け取りも良かった」など組合があるからこそ手当や労働条件など改善させることができたことが発言されました。春闘では「賃上げ」にこだわり、全単組で統一行動に結集しようと意思統一しました。

要求提出2月22日
回答指定日3月13日

 各単組は2月22日に要求提出をおこない、「大幅賃上げと賃金改善」および「勤務評定廃止」の2種の職員家族署名を開始します。また、3月14日の統一行動日には、全単組で春闘ワッペンを一斉に着用します。春闘決着を目指して3月29日にも統一行動を配置します。
 提案された議案(補足議案含む)に対し、質問を含め58名が発言し、春闘統一要求と春闘方針は満場一致で可決されました。春闘統一要求に対するスト権も満票で確立しました。

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