機関紙「日赤労働者」

イスラム教の教えを通してハラール食を学ぶ
具体的な対応に苦慮
外国人労働・旅行者が増加
第28回全日赤給食部門交流会

 11月17日(月)、全日赤本部で第28回全日赤給食部門交流会がweb併用で開催され、9単組から10名(本部含む)が参加しました。
 外国人労働者やインバウンドによる旅行者増加により、イスラム教の方が入院するケースも増えています。豚肉とアルコールが禁止とは知っていても、具体的にどう対応すればよいか知識も経験もなく、困っている施設も多いと思います。そこで日本イスラム文化センターより講師に招き、「イスラム教の教えを通してハラール食を学ぶ」と題し、イスラム教とはどのような宗教なのか、何を禁忌としているのか講義いただきました。
 日本で口にする機会の多い醤油やみりんなどの調味料だけでなく、食品添加物や、飴やチョコレートなどの菓子類も禁忌に含まれるものがあると知りました。豚肉以外の牛肉や鶏肉も、イスラム法に則った適切な処理がされていない肉類は禁忌で、イスラム教徒のための食材を常備したり、急に必要になった場合に備え、入手先を確保したり、事前準備の必要性を感じました。
 私たちの知識が無いために禁忌に触れる食材を提供しないためにも、今回学習する機会があってよかったと思います。今回の交流会で得た知識を、明日からの給食提供に生かし、宗教的禁忌がある方にも、おいしく安全な提供しましょう。

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