機関紙「日赤労働者」

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 今年も春闘集中回答日を迎え、多くの企業で5%を超える賃上げや、要求に対し満額回答が出されていた。しかし日赤本社は、賃上げの姿勢すら示さなかった▼銀行や小売業などの初任給が30万円台と報道されている。医療技術者、看護師や介護福祉士など国家資格を持ち、命に直結した仕事をしている私たちの俸給額が30万円を超えるのは、勤続何年目なのか。マイナビの「2024年業種別モデル年収平均ランキング」によると、医療・福祉・介護サービスは112位中92位。社会にとって必要で社会に貢献している職種ほど低賃金となっている▼本社は団体交渉で「職員給与については、ひろく国民から理解を得られる世間並としている」と、今回も発言。日赤で働く職員の俸給は、国民から反感を買うほど高額なのか。水道光熱費・材料費など物価高騰による施設運営の影響もあるが、私たち職員の生活にも大きく影響し、賃上げは待ったなしの状況である。国民の理解という言葉を盾に、賃金抑制の免罪符にしているとしか思えない▼このままでは将来に展望が持てず、モチベーションが下がり、人材不足がますます深刻化する。職場に問題はたくさんあるが、この状況に絶望せず、多くの声を挙げ本社を追及しよう。春闘は始まったばかり。(Tm)

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