機関紙「日赤労働者」

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 2月6日に26年冬季オリンピックがミラノとコルティナ・ダンペッツォで開催された▼オリンピックが平和の祭典と呼ばれるようになった起源は古代ギリシャまで遡る。戦争の絶えない時代ではあったが、4年に1回あるオリンピック開催日の5日間を含めた3か月間は「エケケイリア(聖なる休戦)」と呼ばれ、争いを中断し同じ人間として、競技の勝者を称えていた▼この伝統に感銘を受けたフランスの教育者ピエール・ド・クーベルタン。彼が提唱したスポーツを通じて世界を平和にしたいというオリンピズムから生まれたのが、「平和の祭典」と呼ばれる現代オリンピックなのである。彼が掲げたオリンピズムは、帝国主義の時代において実に画期的なものであった。第1回大会はアテネで開催がなされ、14か国という少数の参加であったが、参加する国と地域は回を重ねるごとに全世界へと広がっていった▼過去に5回ほど戦争で開催を中止している現代オリンピックだがロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルのガザ地区への攻撃など、世界情勢が緊迫しているなかで開催される今大会。「スポーツで平和貢献」の原点に回帰し、世界中から集まったアスリートが同じ競技に真剣に取り組む姿が、見る者にも「平和の尊いさ」を今一度考えさせてくれると信じている。(Hn)

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