機関紙「日赤労働者」

2026春闘要求アンケート
生活実態から負担増
定年延長は不満や不安

 2026年春闘での要求アンケートは、38単組701名分(昨年31単組745名分)を集約しました。職場の不満では、昨年に続き「賃金が少ない」がトップとなり、賃金の不足感も昨年よりも増えた結果を示しています。

賃金・増員要求が上位

 職場の不満に関する問のトップ3は1位が「賃金が安い」(21・2%)で一番多く、次いで「人員が少ない」(16・5%)で、三番目が「一時金が少ない」(11・0%)となりました。有効回答数から再計算すると「賃金が安い」(48・5%)「人員が少ない」(37・8%)、「一時金が少ない」(25・1%)になります。
 また、昨年より割合が増えたのは、「賃金が少ない」「一時金が少ない」「パワハラ・セクハラがある」などでした。

50歳代「苦しい」生活実態

 生活実態では、「かなり苦しい」と「やや苦しい」を合わせた「苦しい」と答えた人は、昨年より2・9ポイント増加し、55・5%となりました。
 年齢別で見ると「苦しい」と答える割合は30代以上で平均値を上回っています。収入が「変わらない」は、50代までトップで5割程度ですが、20代、30代は「増えた」が高めで、60代は「減った」が54・7%と回答しています。

食費・税・社会保障が負担

 『生活実感』から負担に感じているものは、全体で「食費」が一番多く、昨年より5・5ポイント高くなっています。次いで「税・社会保障」、「住居費」、「学費」となっています。また、「食費」、「税・社会保障」、「通信費」が昨年よりポイントが上がっています。

不足感5万超

 「賃金の不足感」では昨年より平均1139円増加し、5万1582円となりました。賃上げ要求額も昨年より1199円増加した、平均3万3769円となりました。
 要求額の平均は、昨年に続き不足額5万円台となり、要求額3万円超えの数字となりました。要求額は切り上げて誰でも3万4000円の賃上げを要求し、併せて日赤の賃金体系が医労連の要求から見て下回ることから、体系是正含め5万以上円を要求としました。

「とても疲れてる」増加

 身体の疲れに関しては、昨年同様「とても疲れてる」「やや疲れてる」を合わせて9割以上(95・7%)が「疲れている」と答えています。

残業時間は減少傾向、
しかし、残業無くならず 

 平均残業時間は、10時間14分で昨年より1時間3分減しています。
 またサービス残業は平均3時間17分で昨年より38分増加。平均のサービス残業時間を平均残業時間で割った「サービス残業率」は、32%で昨年より8・5ポイント悪化しており、月3時間17分のサービス残業を賃金に換算すると日赤全体の平均俸給額から計算して月額約8347円になり、日赤全体で約5・4億円にもなります。

時間外手当請求しづらい
「周囲」と「能力」

 時間外手当は、8割弱の人が「請求できない」状況です。その理由で一番多いのは、昨年と同様に「周りがみなんしていない」(44・1%)で、次いで「自分の能力の問題」22・3%でした。
 また時間外請求しない時間帯として、始業前の5割半、休憩時間帯では4割弱が請求しないことが「よくある」と答えています。

年休

 年休請求を「よくある」「たまにある」を合わせると8割がすると回答し、請求後の6割が「必ず年休になる」と回答しています。年休請求しない理由は、「職場に迷惑がかかる」「請求するなと言われる」「休みを希望する」でした。年休は労働者の権利であり、増員と請求しやすい雰囲気作りを広げる必要があります。

ハラスメント増加

 「職場・施設にハラスメントがある」と答えたのが69%で昨年より1・5ポイント高くなっています。
 相談窓口は、「施設内の指定された窓口」28・4%と多いのですが、「どこに相談すればいいのかわからない」が19%、「労働組合」と「個人的に第三者機関」が8・3%、「施設外の指定された窓口」7・3%となっています。

勤務評定

 「勤務評定は日赤に必要か」は、54・8%が「不必要」と回答し、「必要」は10・3%で、「わからない」は、29・7%でした。

定年制

 「定年延長に不満や不安」は、97・7%が「ある」と回答しました。

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