機関紙「日赤労働者」
メーデーの起源と意義
5月1日は日本赤十字社の創立記念日であると同時に、世界中の労働者が団結し権利を求める「メーデー(労働者の日)」です。
メーデーの起源:勝ち取ってきた「8時間労働」
メーデーの歴史は、19世紀のアメリカに遡ります。当時の過酷な労働環境に対し、労働者たちが掲げたのが次のスローガンでした。
「8時間は労働、8時間は休息、残りの8時間は自分たちの自由な時間のために」
この運動は瞬く間に世界へ広がり、現在では多くの国で祝祭日としてデモ行進やイベントがおこなわれています。
日本では1920年、東京・上野公園で産声を上げました。以来、労働組合の歩みは、長時間労働や低賃金という社会課題に対し、「週40時間労働」や「最低賃金制度」といった権利を一つひとつ形にしてきた歴史でもあります。
第97回メーデーのスローガン
今年のメーデーでは、次の力強いスローガンを掲げています。
「働く者の団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」
中央メーデーは、代々木公園での集会・パレードになります。私たちはこのスローガンのもと、大幅賃上げの実現や社会保障の拡充を求めて声をあげていきます。
「働くこと」と「くらし」の質を守るために
私たちは何のために働くのでしょうか。生活の糧、自己実現、社会貢献などなど。その理由は人それぞれですが、共通して言えるのは、「業務内容」と「個人の生活(くらし)」は表裏一体であるということです。
過大な負担や職場環境のストレスで疲れ切っていては、私生活を充実させることは難しくなります。特に医療・看護・福祉の現場において、労働者の心身のゆとりは、そのままサービスの質、ひいては患者・利用者の満足度へと直結します。
労働組合だからこそできる「対等な協議」
職場環境の改善は、個人で声をあげるには限界があります。そこで大きな役割を果たすのが労働組合です。組合は現場の声を「要求」として集約し、使用者(施設)側と対等な立場で交渉をおこないます。
「働き続けられる職場」が、施設の発展と質の高いサービスを生む。
この好循環を作るため、私たちはこれからも団結し、より良い労働条件の実現を目指します。今年のメーデーを、自身の「働く」と「権利」を見つめ直すきっかけにしていきましょう。

