機関紙「日赤労働者」

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 アニメ「ちいかわ」の映画が大ヒットしている。巷の老若男女がこぞって映画を見てグッズを買い求めているという。TV版を予習の上、映画館に足を運んでみた。現在起こる世界の紛争に通じる難しい問題を孕んでいた。ネタバレになるので内容は控えるがTV版で見かけたキャラクターである鎧さんの出番がほぼ無かった。鎧さんとはちいかわの世界で管理者的存在である。労働の斡旋をしたりお店を開いたり、鉄兜のせいで表情の変化がないが、休日に創作にいそしみ、キャラ弁をつくり鎧仲間とのピクニックを楽しむ。かわいさと健気さで観る者の心を掴むちいかわ達とは違い、表情もなく地味でグッズも少ないのだが、勤勉な姿に共感をする。さて、ちいかわの世界は善意と豊かさに満ちている。食べ物は地中から湧いて出て、仲間は常に無邪気である。忌むべきは討伐対象の敵であり、わがままなモモンガも仲間ではある。しかし、そこかしこに不穏さがある。なぜ討伐対象がちいかわ達を脅かす行動をとるのか?偉い鎧さんは統制者なのか?ちいかわは労働者であるが、ちいかわ社会は資本主義社会なのか?すべての疑問が曖昧で不明なまま物語は進む。日本に住む多数派の市民感覚を反映しているのか…。様々な考えを想起させるアニメちいかわ。大変に面白い。(Ym)

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