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機関紙「日赤労働者」

憲法を暮らしに活かし、医師・看護師・福祉職員の増員、地域医療の確立めざし、運動と組織の飛躍をかちとろう!! 全日赤第64回定期全国大会議案抜粋

 全日赤第64回定期全国大会が、七月一〇日(金)から一二日(日)にかけて信州・松代で開催されます。招請状および議案書は、既に各単組へ配られていますが、ここに大会議案の概要を掲載し、議案討議を呼びかけます。

09年度運動方針

統一闘争を強化し、賃金・一時金での前進を

 〇八年度の賃金改定は、医師確保手当の改善のみで俸給表の改定を行わすことができず、今年二月に調印することになりました。しかし、長年の要求である時間短縮および育児の短時間勤務制度を含む育児制度の改善を勝ち取ることができました。時間短縮の実施は今年四月からで、一時間あたりの時間単価が引きあがる結果となりました。
 〇九年春闘は、景気悪化が改善されないなかで、要求実現には至らず、改悪を阻止するたたかいを展開することになりました。全日赤は、引き続き賃上げおよび賃金改善を追及していきます。特に重点課題の「昇格基準の改善」「夜勤手当の改善」「拘束手当の新設」を含め要求実現に向けて奮闘します。
 また、今年度のたたかい方を総括するとともに、国民春闘の構築、産別結集、人勧準拠打破などを含め、来春闘のたたかい方を議論し意思統一を固めていきます。

年末一時金のたたかい

 具体的なたたかい方は秋の中央委員会で決定しますが、今年の夏期一時金のたたかいにおいて、本社・施設は人事院勧告を参考に引き下げを回答しており、年末一時金でも人事院勧告を参考にした引き下げが予測されるなか、人勧準拠・一時金削減反対の施設内世論を早い時期から作り上げていく必要があります。
 また本社統制を打ち破り施設交渉権を確保するため、ひきつづき一時金の最低基準づくりを要求しながら、本社追及を行うとともに本社見解を活かした単組追及をおこなうこととします。特に「枠内再配分」を使った一律支給を追及していきます。

本社統制を許さず、個別賃金課題の前進を

 施設長が決める賃金に関して、本部・単組が一丸となって本社統制を許さず、単組では施設追及を強めます。
 (1) 初任給格付けの改善と協定化を目指します。
 (2) 特別昇給のルールづくりを追及します。勤務評定ではなく永年勤続等の客観的基準によって特別昇給を行うよう追及します。
 (3) 「賃金協定守れ」の運動として学習をつよめ、間違いがあれば是正させます。
 (4) 休日出勤手当削減攻撃に対して「協定・協約守れ」で反撃し阻止します。
 (5) 嘱託・臨時・パート職員等の賃金改善を追及します。

勤務評定を撤回するまでたたかおう

 「勤務評定」反対のたたかいにおいて、平成二〇年度本社は強行導入しましたが、全日赤のある各施設では実質的な勤務評定を行った施設は少なく、多くは勤務評定記録用紙の配布はされましたが、期末面談は実施されませんでした。
 単組に対して実施しないことを明確に回答したところもありましたし、勤務評定を用いて特別昇給を必ず行うよう本社が指示していたことについて、特別昇給を行わない施設、逆に特別昇給の実施を、資格を取得した者や勤務年数の長い者など一定のルールを示したところもありました。
 二〇〇五年八月に提案されて以降、全日赤は一貫して勤務評定に反対してきました。定期昇給に反映させなくしたことで、「やってもやらなくても影響しない」状態を作り出すことはできました。
 日赤では勤務評定を導入したが実施させていないのが、たたかいの到達点と言えます。しかし予測したとおり勤務評定を使って労務管理を行う施設も現れています。引き続き施設に対して勤務評定を実施しないよう追及することと合わせて、本社に対しては勤務評定そのものを中止・撤回するまでたたかい続けます。

高まる「法律守れ」の声、職場から労基法違反を一掃しよう

 偽装請負やサービス残業が社会問題化しているなかで、全日赤も働くルールの確立を目指してたたかってきました。
 津久井単組では前年度に引き続き、今年度は「前残業」分の不払い残業を払い戻させました。釧路単組でも約束どおり過去一年間のオーバーワーク分を支払わせました。また、検査や放射線においては違法当直を勤務に切り替える動きにもなっています。
 しかし、医療・福祉の現場では、まだまだ労基法違反が後を絶たないのが現状です。「自宅待機」などの非人間的な拘束制度を取らざるを得ないことも浮き彫りになっています。
 こうした職場実態を本社は無視し、休日出勤手当の廃止を含め「給与要綱に無い手当の支払いは是正せよ」と指導を強めています。
 法律および協定を守れの運動を一層強めながら次の重点課題に取り組みます。
 (1) 年休・権利休暇の取得を追求します。そのため権利休暇の宣伝・学習を行います。また職場では「休み希望」ではなく「年休希望」を行うよう運動を展開します。
 (2) サービス残業一掃の運動に引き続き取り組みます。
 (3) 三六協定や労働安全衛生に関して、労働者代表は重要な位置を占めており、労働者代表獲得のため奮闘するとともに、時間外規制や労働安全衛生活動の学習を行います。
 (4) 違法当直の是正を進めます。
 (5) 下請け・業務委託反対を追及します。特に偽装請負は許さず派遣法に従って直接雇用するよう追及を強めます。

「医師・看護師ふやせ」の運動を職場でも

 医師・看護師ふやせのたたかいは、「増員署名」「法改正署名」「確保法改正要求署名」は、他団体の署名と合わせ三〇〇万筆を超え、自治体決議は全自治体の半数、紹介国会議員も一八一名に達し大きく前進しています。しかし全日赤の署名集約は、看護婦確保法をつくらせた時から比べると、まだまだ運動の盛り上がりをつくりきれていません。また、現場では医師・看護師不足のなかで、二交代制の導入など労働強化や非正規職員化が進んでいます。全国的なたたかいの前進を報せ、展望をもって職場の増員闘争をたたかう必要があります。医労連に結集し全国的な増員闘争に取り組むとともに「働き続けられる職場」をつくるため奮闘します。

今見直されている労働組合の存在価値

 今年度、津久井単組が誕生しました。また他の単組でも自ら組合に加入書を届けてくれるケースも増えるなど、多くの労働者が職場の不満や上司の理不尽な言動に対する相談や労働条件の改善を求めて組合に駆け込んできています。
 いま組合が求められている時代です。その背景には「派遣村」など格差と貧困や偽装請負とのたたかいで、一人でも入れる組合が紹介されるなど、労働組合の存在が重要視されています。

「人と人のつながり」を結ぶ組合を大きく強く

 私たちの運動が政治や社会を変えつつあることに確信をもち、職場の増員闘争や「勤務評定」反対など職場要求実現のたたかいと連動させて、組織拡大強化に取り組む必要があります。
 全日赤組織拡大強化3ヵ年計画の目標達成に向けて、本部・地方協を含め、全日赤は全力をあげて組織拡大強化に取り組みます。全単組・全組合員が組合員を増やす取り組みを強化されるよう呼びかけます。

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