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機関紙「日赤労働者」

全日赤第64回定期全国大会開催

 全日赤は、七月一〇日(金)一三時三〇分から一二日(日)一二時にかけて、長野県長野市の松代ロイヤルホテルにて第六四回定期全国大会を開催しました。代議員・オブザーバー・役員など延べ一六一名が参加し、第1号議案の二〇〇九年度統一要求の一部追加を含め二〇〇九年度運動方針と第2号議案の二〇〇九年度財政方針を満場一致で決定し、第3号議案の規約改正(住所変更)および二〇〇九年度統一要求に対するストライキ権も満票にて確立しました。役員選挙においては、候補者全員が信任され、最後に大会宣言を採択し閉会しました。

第1号議案について

写真 本部提案は、大会当日に字句の訂正を含めた補足議案を配布しながら、「二〇〇九年度闘争方針」および「二〇〇九年度統一要求」について、「たたかいの報告と総括」にも触れて提案を行いました。
 討論は課題別に行い、発言は五名の質問を含め、全体で七八名(前回六三名)となりました。内訳は(1)勤務評定反対を含む賃金・一時金闘争課題で一五名、(2)安全で安心な医療、社会保障充実のたたかいで一名、(3)「合理化」反対、増員・労働条件改善のたたかいで二二名、(4)看護要求実現の課題で一一名、(5)組織拡大・強化、医労連共済の課題で一三名、(6)平和・憲法を守るたたかいで一名、(7)階層別・分野別の課題で一〇名でした。
 発言は、すべて議案を補強するものであり、各単組の一年間の奮闘が報告されると同時に、統一要求やたたかい方についての意見もだされました。大会で議論された内容の特徴点は次の通りです。
(1)春闘の回答指定日が3月下旬になったことで、たたかいにくかった。
(2)春闘ではストライキがなかったけど、夏期闘争ではストライキを行い意思統一が十分できた。
(3)一時金削減回答に反対するスト権投票を行っているなかで、要求前進のためストライキに参加したいと組合加入があった。ピンチをチャンスに
(4)ストライキは嫌だけど、一時金削減は許せないとの職場の声に後押しされ実施した。今後、統一ストライキについての強化が必要であると思う。
(5)サービス残業が横行する中で、時間外に行う委員会等について全て細かく業務であることを団交で確認させた。
(6)パート労働法を活かして、正職員化を勝ち取った。
(7)派遣・請負など下請けを直接雇用にさせた。
(8)二交替の一方的な実施を阻止し、仮眠の確保など条件整備をさせた。
(9)二交替の試行を行っているが、看護に充実感が持てなくなってきた。ただマニュアルをこなすだけの「マクドナース」になりつつある。
(10)7対1のために年休が取れなくなった。
(11)労働安全衛生活動の取り組みを強化すべき
 本部は出された意見を受け止め検討することを総括答弁・まとめのなかで発言しました。主な検討事項および本社追及課題は次のとおりです。また、早出手当の要求は、変則勤務手当の新設で既に要求化していますが、二〇〇九年度統一要求では、提案した要求に「特に早出勤務に対しては早急に実施すること」を付け加えることとしました。
(1) 統一要求についての検討課題
 (1)感染対策の要求でSARSを削除しインフルエンザを加えてはどうか
 (2)看護師確保手当の新設を
 (3)四五才以上の夜勤制限に加えて五〇才以上の禁止を
 (4)ベネフィットの対応と全社的福利厚生等に対する要求
(2) 本社追及課題
 (1)福祉施設の特殊勤務手当
 (2)医療職(二)の夜勤手当改善
 (3)調理師の格付け改善を
 (4)下伊那での「育児休業請求に対する退職強要」について施設指導を
 (5)大津単組での「育児短時間勤務希望者への院内保育所制限」について施設指導を
(3) たたかい方に対する意見
 (1)一時金削減反対の本社要請行動→第一回中央委員会後一〇月五日
 (2)一時金反対で日赤内他労組との共闘を
 (3)医療職(二)の夜勤手当改善を施設から本社上申させる取り組み
 (4)看護問題学習会を↓看護問題対策委員会で検討する
 (5)労働安全衛生活動の取り組み強化と専門分野の確立を
 (6)広島裁判の準備書面等に対する意見を↓本部が調査用紙を作り集約する
 第1号議案の採決は、大会三日目に行われ、採決結果は次のとおりです。
 出席代議員一〇八名、うち反対:〇、保留:〇、賛成:全員で、第1号議案は満場一致で可決されました。

第2号議案について

 大会三日目に本部から資料集の財政報告も使用しながら、議案に沿って説明し決算報告を行いました。会計監査からは監査報告が行われ、決算報告が拍手で承認されました。予算案の提案も議案書に沿って行いました。
 第2号議案の採決結果はつぎのとおりです。
 出席代議員一〇八名、うち反対:〇、保留:〇、賛成:全員で、第2号議案は満場一致で可決されました。

第3号議案について

 大会三日目に本部より議案書に書かれているように、事務所引っ越しに伴う住所変更の「規約改正」を提案しました。規約改正は出席代議員の一票投票で行われました。投票の結果はつぎのとおりです。
 出席代議員一〇八名、うち反対:〇、保留:〇、賛成:満票で、規約は改正されました。

ストライキ権について

 ストライキ権の範囲は、全日赤二〇〇九年度統一要求とし、日本医労連の統一要求の批准も併せてスト権投票を行いました。投票の結果は、つぎのとおりです。
 出席代議員一〇七名、うち反対:〇、無効:〇、賛成:満票で、スト権は全員賛成にて確立しました。
 津久井単組加盟、満場一致で承認
 太田委員長、杉本副委員長、大村中執、吉田身分保障委員が退任
 大会二日目には、四月に結成された津久井赤十字病院労組の全日赤加盟が満場一致で承認されました。また、永年にわたって全日赤の組織と運動に貢献された、四名の役員の労をねぎらう集いも行われました。

新中央執行委員長に 岡田氏

 職場に差別や分断を持ち込む勤務評定の中止・撤回、政府の医療・福祉の切捨て政策による公的医療機関の統廃合問題、医師・看護師不足による地域医療の崩壊など、私たちの前には多くの課題が立ちはだかっています。
 今こそ組織拡大強化に全力を挙げ、安全で安心できる医療・看護・介護・福祉の実現のために全日赤を大きく強靭な組織にすること、間近に迫った総選挙では私たちの要求を実現する政治を目指す大会宣言を全員で確認、岡田新委員長の「団結がんばろう」で大会は終了しました。

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