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機関紙「日赤労働者」

大会宣言

 全日赤は、第六四回定期全国大会を七月一〇日から一二日までの三日間、長野市松代で開催しました。代議員、傍聴者、役員など一六一名の参加で活発な討論を行い、二〇〇九年度運動方針を決定し、新執行体制を確立しました。
 今大会の開催地である松代は、第二次大戦末期、本土決戦最後の拠点として大本営を移す目的で構築した地下壕があり、現在も反戦・平和の願いを込めた保存活動が活発に行われています。日本を再び戦争する国へとする策動があるなかで、私たちの先輩が全日赤結成時に誓った「白衣を再び戦場の血で汚さない」決意を、私たちは守り伝えていかなければなりません。
 本大会で、津久井赤十字病院労働組合の全日赤加盟が満場一致で認められました。二〇〇三年九月の本部単組個人加盟から、不払い残業一掃などを取り組み、職員の信頼を得て単組結成に至り、現在は二〇名の組織になった経過を聞きました。全日赤の最重要課題である組織拡大についての教訓、そして希望と勇気を与えてもらい、新たな仲間の誕生を喜び合いました。
 昨年末アメリカの「サブプライムローン問題」に端を発した、世界規模の金融危機は「一〇〇年に一度」と言われ、日本経済にも深刻な景気後退を引き起こしました。大企業による「非正規切り」、「派遣切り」と呼ばれる大規模な雇用破壊が続くなか、解雇を言い渡された労働者のうち全国で一万人以上が、新たに二五〇を超える労働組合を結成、また既存の労働組合に加入してたたかっています。山口単組から「パート労働法を活用して正職員化を実現した」、成田単組から「偽装請負の是正を追及し直接雇用を勝ち取った」、庄原単組から「調理部門の委託を直接雇用にした」唐津単組から「偽装請負の是正」、また多くの単組で不払い時間外解消の取組みが行われるなど働くルールの確立に大きな前進となる報告がされました。
 今、多くの職場は年休も取れないほどの人手不足のなか働いています。大阪国立循環器病センターで二五歳という若さで亡くなった村上優子さんの過労死認定、東京都済生会中央病院で二四歳の看護師が過労死するという痛ましい事故を受け、日本看護協会が行なった実態調査では、交替制で働く看護師の二三人に一人が過労死ラインの月六〇時間以上の時間外労働をし、手当は四割しか払われていないという酷い実態が明らかになりました。看護協会は「ナースのかえるプロジェクト」として法令順守の取り組みを始めました。私たちは「日赤の職場から一人も過労死を生まない」決意をし、不払い・サービス残業の一掃をはじめ、働き続けられる職場づくりに全力をあげなければなりません。
 職場に差別や分断を持ち込む勤務評定の中止・撤回、政府の医療・福祉の切捨て政策による公的医療機関の統廃合問題、医師・看護師不足による地域医療の崩壊など、今、私たちの前には多くの課題が立ちはだかっています。今こそ組織拡大強化に全力を挙げ、安全で安心できる医療・看護・介護・福祉の実現のために全日赤を大きく強靭な組織にすることを目指します。また、間近に迫った総選挙では私たちの要求を実現する政治を目指し奮闘します。

 以上、宣言します。
 二〇〇九年七月一二日
 全日本赤十字労働組合連合会
 第六四回定期全国大会

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