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機関紙「日赤労働者」

憲法を暮らしに活かし、医師・看護師・福祉職員の大幅増員、地域医療の確立めざし、運動と組織の飛躍をかちとろう!! 全日赤第66回定期全国大会議案(抜粋)

 全日赤第66回定期全国大会が、7月9日(土)から11日(月)にかけて静岡県・浜松で開催されます。各単組には既に招請状、議案書も単組の必要部数を送付していますが、ここに大会議案の概要を掲載し、議案討議を呼びかけます。

2011年度運動方針

はじめに

 3月11日に発生した「東日本大震災」は、戦後最大・最悪の規模の災害となりました。この大震災で、多くの行政機関が失われ、地域医療そのものも奪われるという未曾有の事態となりました。宮城県石巻市では、市内で唯一医療機能が維持されている石巻赤十字病院に被災者が集中し、「命を支える拠点」として医療・救護活動を続けています。
 今政府は、復興財源を消費税増税や医療・社会保障費の抑制、公務員の賃金カットなどで対応しようとしていますが、多くの国民はそれを望んではいません。むしろ、この大震災の教訓を活かし、地域医療の拡充、医療・社会保障への大幅な公費投入が求められています。

人勧準拠・公務員準拠に反対、賃金・一時金での前進を

 2010年度の賃金改定は、昨年に続き削減を余儀なくされましたが、実施時期を翌年1月からとさせ、現給保障も確保したことに加え、住居手当の改善、医療職(二)の深夜手当のさらなる改善などの前進を勝ち取っています。これは人勧準拠反対の視点からも前進と言えます。
 2011春闘は、前回の診療報酬プラス改定のなかで経営が好転している中で「なんとしてもベースアップを」と意思統一して春闘を開始しましたが、大震災の影響で春期にまともに団交が持てないまま、未だ回答を引き出せていません。人事院勧告も例年より遅れるなか、全日赤は引続き2011年度の賃上げ要求に対する早期回答を求め、人事院勧告を待たずに回答するよう本社追及を強めます。そのために「賃上げ・一時金上積み」の署名に取り組みます。また重点課題の「昇格基準の改善」「拘束手当の新設」「経験年数の端数処理改善」「嘱託・臨時・パートの処遇改善」を含め要求実現に向けて奮闘します。

年末一時金のたたかい

 昨年、年末一時金のさらなる大幅な削減を余儀なくされましたが、いわれのない削減に対し職員の怒りが込み上げ、本社統制打破のたたかいにおいて、昨年に増して施設を動かす単組が増えるなど一定の前進を勝ち取りました。多くの単組で年末年始手当の改善や職場諸要求の前進を勝ちとる事ができました。
 施設交渉権を確保するため、ひきつづき一時金の最低基準づくりを要求しながら、本社追及をおこなうとともに本社見解を活かした単組追及をおこなうこととします。特に「枠内再配分」を使った一律支給を追及していきます。

単組でも賃金改善闘争

 施設長が決める賃金に関して、本部・単組が一丸となって本社統制を許さず、単組では施設追及を強めます。
 (1)初任給格付けの改善、経験年数取扱いの改善を追及します。
 (2)特別昇給のルールづくりを追及します。勤務評定ではなく永年勤続等の客観的基準によって特別昇給を行うよう追及します。
 (3)「賃金協定守れ」の運動として学習をつよめ、間違いがあれば是正させます。
 (4)休日出勤手当削減攻撃に対して、広島裁判の勝利解決を活かし「協定・協約守れ」で反撃し阻止するとともに、全ての単組で休日出勤手当の支払いを追及します。
 (5)嘱託・臨時・パート等の賃金改善を追及します。

勤務評定を撤回するまでたたかおう

 「勤務評定」反対のたたかいにおいて、平成20年度本社は強行導入しましたが、全日赤のある各施設では実質的な勤務評定は行われていない実態が明らかになっており、実施しないことを明確に回答した施設も増えています。引き続き施設に対して、勤務評定を実施しないよう追及することと合わせて、本社に対しては、勤務評定そのものを中止・撤回するまで、たたかいつづけます。

職場から労基法違反を一掃しよう

 長時間2交替制勤務が広がるなか、労働時間の管理が曖昧にされています。勤務表のチェックを強化し「労働時間守れ」のたたかいを推し進めます。
 また、法律および協定を守れの運動をより一掃強めながら次の重点課題に取り組みます。
 (1)年休および権利休暇の取得は増員闘争と位置づけ追求を強めます。そのため権利休暇の宣伝・学習を行い、職場では「休み希望」ではなく「年休希望」を行うよう運動を展開します。
 (2)育児の短時間勤務も整理がされ、子の看護休暇は嘱・臨・パ(一部除外)も有給休暇とさせました。全日赤は更なる改善と実効ある制度実施のための増員・体制整備を追及します。
 (3)依然として、不払い時間外が後をたたないなか、請求運動と併せ、始業前の情報収集や会議・研修が業務であることを施設に確認さてきました。またタイムカードの設置や賃金明細に時間単価を明記されるなど引き続きサービス残業一掃の運動に取り組みます。
 (4)違法当直の是正を進めるとともに、当直時間中に発生した業務は時間外手当として支払わせ、月の時間外労働時間の積算に加えさせます。
 (5)36協定や労働安全衛生に関して、労働者代表は重要な位置を占めており、労働者代表獲得のため奮闘するとともに、パワハラ対策、メンタル対策を含め労働安全衛生の取り組みを強化します。
 (6)全社的福利厚生事業の改善を含め福利厚生の充実を要求し追及を強めます。
 (7)日赤厚生年金基金の制度改定に対しては、制度を維持することを重視し改定提案には賛成の立場で臨み、今後も制度改善要求の実現に向け奮闘します。
 (8)嘱託・臨時・パートの労働条件改善を法の趣旨である均等待遇に基づき改善を要求し追及を強めます。また一方的な雇い止めには断固たたかいます。
 (9)下請け・業務委託反対を追及します。特に偽装請負は許さず派遣法に従って直接雇用するよう追及を強めます。

「増員・夜勤制限」を引き続き追及します

 前年度の医労連全国キャラバンや署名の取り組みを通して培われたたたかう力をさらに増加させ増員・夜勤制限の取り組みに奮闘します。
 労働条件の改善と労働の質の向上に向けて、「1日の労働時間は超過勤務を含め12時間以内」「交替勤務では次の勤務まで連続16時間以上(少なくとも12時間以上)の休息時間の保障」「労働時間を週32時間以内」など夜勤制限の要求、「ILO看護職員条約」「夜業条約」の批准など夜勤改善にむけ奮闘します。

安全で安心できる医療・看護・介護・福祉の実現を

 政府の医療・福祉の切り捨て政策を許さず安全で安心できる医療・看護や介護・福祉の実現を目指して国民とともにたたかいます。そのために、産別に結集し国への運動を旺盛に取り組みます。また患者・地域住民とともに地域医療を守る取り組みを推し進めます。地域医療に責任をもつ公的医療機関として、日赤が役割を果たすよう追及します。

歴史と伝統ある全日赤をさらに発展させよう

 全日赤結成65周年を迎えた今、たたかう全日赤の組織を大きく広げ、これを力にやりがいのある仕事と職場環境、そして安心して生活ができるゆとりある暮らしへと要求実現のために前進できる、力強い労働組合へと建設することが求められています。

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