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機関紙「日赤労働者」

2012春闘 4・11 本社と団体交渉 「働きやすい職場へと努力する」と回答

 全日赤本部は、4月11日(水)10時から12時まで日赤本社と団体交渉を行い、2012年春闘要求に対する前進回答を行うよう追及しました。賃上げについては「春闘動向の様子見」の態度を打ち破れず、具体的な賃金改善を引き出すことはできませんでしたが、賃金交渉のなかで本社は「働きやすい職場をつくる努力を行う」ことを表明し、経験年数の取り扱いなど賃金改善およびパワハラ防止など労働条件改善の要求に関しても、今後のたたかいの足がかりとなる回答を引き出すことができました。

賃上げ要求について

 本社は「日赤職員の生活を守るため、世間並みを確保する」としながらも、「春闘の状況を見極めたい」との姿勢を取り続け、賃上げ回答を引き出すには至りませんでした。しかし、交渉の中で全日赤の「職場の人手不足は深刻であり、人員確保のためにも賃上げの姿勢を示せ」との追及に、「人員確保は重要な課題であり、働きやすい職場にすることへの努力はしていく」と回答しました。

「経験年数の端数処理」「特勤手当」には前向き姿勢  

 (1)経験年数の端数月数の処理の扱いについて本社は、「検討中であるが、賃金専門委員会等、場を変えて(改定に向けた)具体的な協議をしたい」と姿勢を示しました。
 (2)「特殊勤務手当の支給に関しては、現在の医療現場の実態に即しているかどうか研究し、協議していきたい」と答え、全日赤の「現場視察も行え」との追及に「そのことも含め検討・協議する」と職場の声に応える姿勢を示しました。

賃金改善要求は引き続き協議

 賃金改善では、(1)薬剤師の初任給格付けに関連した在職者調整の実施を行うこと、(2)昇格基準の改善、特に福祉職、医療職(三)の改善を行うこと、(3)特殊勤務手当の改善、特に血液を扱う業務、放射線作業、抗がん剤のミキシングについて前進回答を行うこと、(4)住宅手当の世帯主条項の廃止、(5)待機手当の新設、(6)給与明細への時間単価記載を追及しました。しかし本社は「全てむつかしい課題であり、引き続き協議をしたい」との回答にとどまりました。

夜勤改善について

 厚労省の「5局長通知」が出された中で、全日赤は本社に対して、看護師の労働条件改善、特に夜勤改善を追及してきました。本社は「5局長通知は真摯に受け止めるし、ベストな方向を探っていきたい」と答えました。

パワハラ問題

 全日赤はパワハラについて問題視している。厚労省の円卓会議で出されたものもある。パワハラ防止規定を作るよう要求しました。本社は、「本社のコンプライアンス室を中心に対策を考える。防止規定を作るかどうかを含め、対策を考えたい」と態度を示しました。

嘱託・臨時・パート職員の労働条件

 今職場では、正職員への登用が進んでいるが、そのときに退職金等の年数打ち切りがある。非正規から正規になった場合は、勤続年数を通算するよう要求しました。本社は「全社的には考えていない」としました。全日赤は引き続き協議を要求しました。また「非正規職員の就業規則参考例に記載されていない手当を出した場合に、本社は是正を求めるか」と質したところ、本社は「それは問題ではない。参考はあくまでも参考」と回答。全日赤は「介護休暇の有給化と、厚生年金基金の加算適用加入員にするよう」要求しました。

血液事業について

 血漿分画製剤の製造で民間製薬会社との統合については、今年4月実施を見送り、10月に延期したことが報告されています。今後どのように進めるのかが職員には知らされておらず不安になっていることから、全日赤は「両者の協議状況など進捗状況」の報告を求めました。しかし本社は「前回の団交から状況は変わっておらず報告することは何もない」と答えました。全日赤は「営利追及を行うことのないように」再度申し入れました。

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