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機関紙「日赤労働者」

憲法改悪反対、医師・看護師・福祉職員の大幅増員・労働条件改善、地域医療の確立めざし、運動と組織の飛躍を勝ちとろう!!
全日赤第68回定期全国大会議案(抜粋)

 全日赤第68回定期全国大会が、7月6日(土)から8日(月)にかけて滋賀県大津市にて開催されます。各単組へは既に招請状を送付し、議案書も単組の必要部数を送付しますが、ここに大会議案の概要を掲載し、議案討議を呼びかけます。

2013年度運動方針

はじめに

 2012年度は、国民世論を無視した民主党が12月の総選挙で大敗し、小選挙区制度の「まやかし」により自民党政権が復活しました。原発問題、オスプレイや沖縄の米軍基地問題、TPP問題などで国民世論が盛り上がった年でもありました。その中で私たちは医労連に結集し看護師増やせの運動に奮闘してきました。また各部門別の交流集会を含め年4回の学習会を実施するなどパワハラ問題を重視し運動を展開してきました。2012年の賃金闘争では「俸給表の改定なし」に止まりましたが、人勧準拠反対の運動においては人事院勧告と違う回答を2012年度の改定でも引き出しました。こうした積み重ねが重要であり、全日赤は引き続き人勧準拠反対・春期賃上げ回答を引き出すためたたかいつづけます。

人勧準拠・公務員準拠に反対、賃金・一時金での前進を

 2013年春闘では、安倍首相が「アベノミクス」と称して経済政策を打ち出し、その成果を暮らしに波及させるために、経団連などに「労働者の賃金引き上げへの協力を求め、それに応える大企業も出てきた」と報道されるなか、全日赤も「今年は違う」と本社追及しましたが、本社の人勧準拠方針を打ち破れず未だ回答を引き出せていませんが、交渉のなかで「現場実態をふまえて賃金を検討する」と本社に回答させて、「夜勤に関する賃金面での改善について具体的協議する」ことを含め春期段階での交渉議事録を交わしました。
 一方、公務員賃金の7・8%引き下げが続くなか、世間の賃金交渉は伸び悩み厳しい状況となっています。医労連に結集し人事院に対する賃上げ要請を行うとともに、本社には引き続き現場実態を踏まえ賃上げ回答を早期に行うよう追及します。そのため「賃上げ必要」の施設内世論を巻き起こし、組合員一人一人がたたかいに参加できるよう年末一時金の大幅上積みの要求と合わせ「賃金・一時金の大幅改善。一時金の本社統制に反対する職員・家族署名」を9月初旬より開始します。目標は施設の8割とし、達成に向けて取り組みを強化します。また本社への一言メッセージなども検討します。

年末一時金のたたかい

 本社統制打破のたたかいにおいて、昨年に増して施設を動かす単組が増えるなど一定の前進を勝ち取りました。多くの単組で年末年始手当の改善や職場諸要求の前進を勝ちとることができました。
 施設交渉権を確保するため、ひきつづき一時金の最低基準づくりを要求しながら、本社追及を行うとともに本社見解を生かした単組追及を行うこととします。特に単組では「枠内再配分」を使った一律支給を追及していきます。

単組でも賃金改善闘争

 施設長決定の賃金に関して、全単組が一丸となって本社統制を許さず、単組では施設追及を強めます。
 (1) 初任給格付けの改善、経験年数取扱いの改善を追及します。
 (2) 特別昇給のルールづくりを追及します。勤務評定ではなく永年勤続等の客観的基準によって特別昇給を行うよう追及します。
 (3) 「賃金協定守れ」の運動として「協定集」を使った学習をつよめ、間違いがあれば是正させます。
 (4) 違法当直の是正とあわせ、宿日直手当の適正化および増額を追及します。
 (5) 休日出勤手当削減攻撃に対して、広島裁判の勝利解決を生かし「協定・協約守れ」で反撃し阻止するとともに、全ての単組で休日出勤手当の支払いを追及します。
 (6) 嘱託・臨時・パート等の賃金改善を追及します。

安全で安心できる医療・看護・介護・福祉の実現を

 政府の医療・福祉切り捨て政策を許さず安全で安心できる医療・看護や介護・福祉の実現を目指して国民とともにたたかいます。そのために、産別に結集し国への運動を旺盛に取り組みます。また患者・地域住民とともに地域医療を守る取り組みを推し進めます。地域医療に責任をもつ公的医療機関として、日赤が役割を果たすよう追及します。

働き続けられる職場とするための働くルールづくりを

 長時間二交代制勤務が広がるなか、労働時間の管理が曖昧にされています。勤務表のチェックを強化し「労働時間」守れのたたかいを推し進めます。
 また、法律および協定を守れの運動をよりいっそう強めながら次の重点課題に取り組みます。
 (1) 年休および権利休暇の取得は増員闘争と位置づけ追及を強めます。そのため権利休暇の宣伝・学習を行い、職場では「休み希望」ではなく「年休請求」を行う運動を展開します。
 (2) 育児短時間勤務や子の看護休暇などの制度を充実させてきましたが、全日赤は更なる改善と実効ある制度実施のための増員・体制整備を追及します。
 (3) 依然として不払い時間外が後を絶たないなか、請求運動と併せて、始業前の情報収集や会議・研修が業務であることを施設に確認さてきました。タイムカードの設置や賃金明細に時間単価を明記させるなど、引き続きサービス残業一掃の運動に取り組みます。
 (4) 違法当直の是正を進めるとともに、当直時間中に発生した業務は時間外手当として支払わせ、月の時間外労働時間の積算に加えさせます。
 (5) 36協定や労働安全衛生に関して、労働者代表は重要な位置を占めており、労働者代表獲得のため奮闘し、パワハラ対策、メンタル対策を含め労働安全衛生の取り組みを強化します。
 (6) 全社的福利厚生事業の改善を含め福利厚生の充実を要求し追及を強めます。施設に対して弾力的運用の活用を追及します。
 (7) 日赤厚生年金基金の制度改善要求の実現に向け引き続き奮闘します。
 (8) 嘱託・臨時・パートの労働条件改善を法の趣旨である均等待遇に基づき改善を要求し追及します。
 (9) 下請け・業務委託反対を追及します。特に偽装請負は許さず派遣法に従って直接雇用するよう追及を強めます。

「夜勤制限・大幅増員」を引き続き追及します

 ゆとりと誇りを持って働き続けられる職場作りのために夜勤改善と大幅増員を要求して運動を進めます。「サーカディアンリズムを崩す交代制勤務」の健康への有害性は、慢性疲労・睡眠障害、循環器系への影響、過労死、長期的には発がん性(国際研究機関が指摘)にも及びます。同時に、患者・利用者への安全への影響も大きく、その危険性もアピールし、夜勤改善の世論を広げながら、労働条件の改善と労働の質の向上に向けて、「1日の労働時間は8時間以内」「交替勤務では次の勤務まで連続16時間以上(少なくとも12時間以上)の休息時間の保障」「労働時間を週32時間以内」など夜勤改善にむけ奮闘します。医労連が再度提起する地域キャラバンや署名など夜勤制限・大幅増員を全力で取り組みます。

取り戻そう看護のこころ

 看護師の仕事は「診療の補助」と「療養上の世話」と規定されています。看護とは、「息をする、食べる、眠る、トイレに行く、体をきれいにする」など他人がこれを代行できない営みの援助をすることです。いまこそ、看護の原点に返る必要があります。「患者にとってより良い看護とは何か」を追求していきます。「特定看護師」の創設に反対します。また看護助手の業務および労働条件に関する実態調査も行いながら、看護・介護業務が患者にとって安全で安心なものになるよう、みんなで検討していきます。

全日赤の組織をさらに大きく強く発展させよう

 全日赤の組織は2010年、2011年度と退潮傾向を脱しましたが、ここにきて厳しい状況を迎えています。早期に7000名に回復させることを当面の目標に、次の峰である8000名台への到達を目指して、全単組・全組合員が一丸となって全力で奮闘します。やりがいのある仕事とハラスメントのない職場環境、そして安心して生活ができるゆとりある暮らしなど「働き続けられる職場」へと要求実現のために前進できる、力強い労働組合へと建設することが求められています。

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