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機関紙「日赤労働者」

“安心・安全の医療・看護がしたい”
私たちは懸命に働いています

願いに反する現場の実態
本社・国は真剣に考えて!

 全日赤も加盟している日本医労連は、1988年以降、約5年に一度「看護職員の労働実態調査」を実施してきました。2013年度調査は、2016年からの「第8次看護職員需給見通し」策定に向け1年前倒しで実施し、前回を上回る約3万人分を集約しました。そのうち全日赤746名分の結果も合わせて報告します。
 「看護師増やせ」の運動の中で、厚労省から「看護職員の『雇用の質』の向上のための取り組みについて」(5局長通知)、日本看護協会から「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」、日本赤十字社も「日本赤十字社看護職の夜勤・交代制に関するガイドライン」が出されるなど改善に向けた動きが作られてきていますが、調査結果からは依然として厳しい職場実態が浮き彫りになっています。

「慢性疲労」72・3%「健康に不安」52・2%

 1年前に比べて「仕事量が増えた」は57・3%(医労連全体57・6%)でした。患者の高齢化・重症化・認知症の増加による人手不足を訴える声が多く上がっています。年齢別にみると「25〜29歳」、「35〜39歳」と高く、職場の中堅層が、仕事量が増えたと回答しています。
 「慢性疲労」は、72・3%(医労連73・6%)と過去最高で、「強いストレスがある」69・4%(医労連67・2%)、「健康に不安」52・2%(医労連60・0%)といずれも高率で、前回調査からも改善していません。
 また、妊娠者の3分の1が夜勤免除されておらず、4人に1人が切迫流(早)産、10人に1人が流産となっています。

増える夜勤回数

 夜勤回数は、3交替では9日以上の夜勤が43・3%(医労連36・4%)、2交替では50・5%(医労連41・0%)と医労連よりも高い数字になっています。
 一番短い勤務時間(残業した場合はその終了時からの時間)は、全体的に8時間未満が51%、12時間未満が79・7%。3交替では、4時間未満も8・4%、8時間未満が64・7%と半数以上を占めています。現在の3交替の多くが「日勤・深夜」「準夜・日勤」などの逆循環で短い勤務間隔の勤務をおこなっていることがわかります。

過労死ライン2名

 交替制勤務にもかかわらず9・5割が時間外労働をおこなっています。村上優子さんの過労死裁判では、夜勤交替制労働の過重負担を認めて通常より短い50〜60時間の時間外労働で過労死が認定されましたが、「60時間以上」の時間外労働が0・3%=2人(医労連約1%=253人)もあります。
 日赤で働く看護師総数は、3万5234人(平成24年10月本社調べ)であることから計算すると、全日赤データ0・3%で106人(医労連データ0・8%では282人)が過労死ラインの働き方をしていることが推測されます。
 始業前の時間外労働も多く、始業前「30分以上」は、各シフトとも5割を超えています。始業前「60分以上」も日勤12・6%、準夜12・8%、深夜10・0%と1割を超え、2交替夜勤は4人に1人が60分以上前から業務を開始しています。

ハラスメント増加 深刻な事例も多く

 セクハラは、13・6%(医労連12・7%)、パワハラは32・2%(医労連26・7%)が受けたことがあると回答し、若年層ほど多くなっています。
 セクハラは「患者」からが68・7%(医労連72・4%)、パワハラは「看護部門の上司」からが62・3%(医労連55・2%)、「医師」からが45・8%(医労連44・3%)となっています。深刻な事例も多数記載があり、労働安全衛生委員会等を活用して、病院全体で対策に取り組むことが急務です。

「仕事を辞めたい」80・3%

 「仕事を辞めたい」が80・3%(医労連75・2%)で、5人に4人までもが辞めたいと思いながら仕事をしています。
 仕事を辞めたい理由は「人手不足で仕事がきつい」49・9%(医労連44・2%)、「休暇が取れない」37・4%(医労連33・1%)、「思うような看護ができず仕事の達成感がない」29・4%(医労連27・8%)となっています。
 また、「夜勤がつらい」28・9%(医労連31・6%)、「賃金が安い」23・3%(医労連33・9%)、「家族に負担をかける」21・7%(医労連18・2%)となっています。
 「十分な看護ができている」のは、わずか9・8%(医労連11・6%)で、「できていない」が64・9%(医労連57・5%)と回答しています。
 「医療事故の原因」は、「人手不足による忙しさ」が85・0%(医労連79・7%)と突出して高くなっており、「看護の知識や技術の未熟さ」36・6%(医労連36・1%)、「交替制勤務による疲労の蓄積」が23・9%(25・5%)と続いています。

働きがいのある働き続けられる職場に

 調査結果から「5局長通知」後も、看護現場の人手不足と過重負担・健康悪化は依然深刻であり、過酷な実態がやりがいをうばい、離職を加速させていることが明らかになりました。このままでは、患者の安全を脅かすことになり、安全で安心できる医療・看護をつくってくことができなくなります。また、過酷な職場実態でありながらも、「十分な看護ができていない」と、日赤の看護師が「看護」にこだわりをもち働いていることがうかがえます。「看護」へのこだわりを大切にしつつ、働きがいのある・働き続けられる職場をつくるためにも増員・夜勤改善の運動をよりいっそう大きく広げていきましょう。

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