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機関紙「日赤労働者」

憲法改悪反対、地域医療拡充と労働条件改善めざし組織拡大を!
全日赤第72回定期大会議案(抜粋)

 全日赤第72回定期全国大会が、7月8日から10日にかけて愛知県・蒲郡市にて開催されます。各単組へは既に招請状を送付し、議案書も単組の必要部数を送付しますが、ここに大会議案の概要を掲載し、議案討議を呼びかけます。

はじめに

 安倍政権が暴走を続け、国民の思想・内心をとりしまる危険な「共謀罪」法案や憲法9条改憲を打ち出し、生存権保障や労働者保護法制を空洞化させ、財界本位の「成長戦略」に従属させる社会保障大改悪や「働かせ方改革」を官邸主導で推し進めようとしているなかで、全日赤は労働者の生活と権利、平和と民主主義を守るため奮闘してきました。
 16年度の大きな出来事は一時金闘争で、世間では昨年より増加しているなかで、本社は削減したにもかかわらず各施設は本社通知に捕らわれず昨年並みを回答するなど本社統制に変化が起きたことです。
 そして新しい組合、九州ブロック(血)単組を全日赤に迎えることができたことは、全国の仲間を勇気づけるものであり今後の拡大の励みとなるものです。

人勧準拠・公務員準拠に反対、賃金・一時金で前進を

 17年春闘における世間の賃金交渉結果は、額は低下しているものの昨年に引き続き賃上げ傾向にあります。
 全日赤は引き続き「賃上げ必要」の施設内世論を高めるとともに、組合員1人ひとりが確信をもって要求に結集するよう宣伝・学習・点検を強化します。そのため本部は宣伝用「賃金改善要求ビラ」と職場討議資料「賃金ガイダンス」を用意しながら「賃金明細総点検」活動に取り組みます。あわせて7月下旬より本社への一言メッセージ運動に取り組み、8月に予定する団交にて賃上げと重点課題を中心とした賃金改善を勝ち取ります。

年末一時金のたたかい

 一時金の下支えと施設交渉権を確保するため、ひきつづき一時金の最低基準づくりを要求しながら、本社追及をおこなうとともに本社見解を活かした単組追及をおこなうこととします。特に単組では「枠内再配分」を使った一律支給を追及していきます。そのためにも統一闘争強化を図ります。

単組でも賃金改善闘争

 施設長決定の賃金に関して、全単組が一丸となって本社統制を許さず、単組では施設追及を強めます。
 (1) 初任給格付けの改善、経験年数取扱いの改善を追及します。
 (2) 永年勤続等の客観的基準によって特別昇給をおこなうよう追及します。
 (3) 「賃金協定守れ」の運動をつよめ、間違いがあれば是正させます。
 (4) 違法当直の是正とあわせ、宿日直手当の適正化および増額を追及します。
 (5) 全単組で休日出勤手当の支払いを追及します。
 (6) 嘱託・臨時・パート等の賃金改善を追及します。

働き続けられる職場とするため夜勤改善を

 ゆとりと誇りを持って働き続けられる職場作りのために夜勤改善と大幅増員を要求して運動を進めます。
 職場では長時間二交替制勤務が広がるなか、労働時間の管理が曖昧にされています。
 勤務表のチェックを強化し「労働時間守れ」のたたかいを推し進めます。
 労働者への有害性と同時に、患者・利用者への安全への影響もアピールし、夜勤改善の世論を広げながら、労働条件の改善と労働の質の向上に向けて、「労働時間を週32時間以内」や「夜勤のための勤務免除など実質的な時短」など夜勤改善と「夜勤回数は月6日(当面8日)」の夜勤協定の締結にむけ奮闘します。
 また、医労連の「夜勤交替制労働の改善」署名に全力で取り組みます。

サービス残業は一掃

 政府の「残業代ゼロ法案」を阻止するため奮闘するとともに、厚労省が出した「過労死等ゼロ」緊急対策や「労働時間の適正把握のガイドライン」を活用し、始業前の情報収集や会議・研修が業務であることを施設に確認させる追及をするとともに、引き続き時間外手当請求運動を増員闘争と位置づけ取り組みを強化します。

わたしの年休プロジェクト

 年休および権利休暇の取得は増員闘争と位置づけ追及を強めます。引き続き「わたしの年休プロジェクト」を推進し、年休に対する「あげる・いただく」の風潮を無くしながら請求運動を展開し年休取得促進を図ります。

法律、協定を守らせる

 法律および協定を守れの運動をより一層強めながら次の重点課題に取り組みます。
 (1) 育児短時間勤務や子の看護休暇などの制度を充実させてきましたが、全日赤は更なる改善と実効ある制度実施のための増員・体制整備を追及します。
 (2) 36協定など労働者代表獲得のため奮闘するとともにメンタル対策を含め労働安全衛生の取り組みを強化します。また社長のメッセージや本社のハンドブックを活用しパワハラ対策強化を図ります。
 (3) 全社的福利厚生事業の改善を含め福利厚生の充実を要求し追及を強めます。また、施設に対して弾力的運用の活用を追及します。
 (4) 嘱託・臨時・パートの労働条件改善を法の趣旨である均等待遇に基づき改善を要求し追及を強めます。また、無期転換を避けるための不当な雇い止めを許さず、希望者が確実に無期転換されるように、前倒しで実施することを含めて、追及していきます。
 (5) 下請け・業務委託反対を追及します。特に偽装請負は許さず派遣法に従って直接雇用するよう追及を強めます。

とりもどそう看護のこころ

 看護師の仕事は「診療の補助」と「療養上の世話」と規定されています。看護とは、「息をする、食べる、眠る、トイレに行く、体をきれいにする」など他人がこれを代行できない営みの援助をすることです。
 いまこそ、看護の原点に返る必要があります。「患者にとってより良い看護とは何か」を追求していきます。「特定行為に関わる看護師の研修制度」について、看護師に特定行為は強要しない事などを施設に要求します。また看護師と看護助手の「協働」に向けて業務区分の検討を進めます。

安全で安心できる医療・看護・介護・福祉の実現を

 社会保障をめぐる再編・転換の動きは、広範囲で非常に速いテンポで勧められています。引き続き「地域医療構想」や「我がこと・丸ごと地域共生社会」など政府の医療・福祉切り捨て政策を許さず安全で安心できる医療・看護や介護・福祉の実現を目指して国民とともにたたかいます。
 また本社の医療事業推進本部との労使協議会を設定し地域医療において日赤の役割を果たすよう追及します。

全日赤の組織をさらに大きく強く発展させよう

 全日赤の組織は厳しい状況を迎えています。
 組織強化に力を入れながら減少傾向に歯止めをかけ、組織拡大強化3ヵ年計画2年度目標7300名に向け全単組・全組合員が一丸となって全力をあげて奮闘します。

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