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単組・地方協の取り組み

19年続いた夏まつり 一区切りつけるにあたって

全日赤和歌山単組執行委員長
重栖 満紀子

不当労働行為正す

 1992年3月16日、私たちは26人の申立人をたて、昇格差別・団交制限をはじめとする日本赤十字社和歌山医療センター当局の不当労働行為を正そうと、地方労働委員会(略称:地労委)に対し救済の申し立てを行いました。
 これを受けて開いた集会に、日本全国から全日赤の仲間が駆けつけてくださいました。和歌山市内の目抜き通りに、全国各地の全日赤労組の旗が並び立った光景を、そのときの感動とあわせ昨日のことのように思い出します。本当にありがとうございました。
 地労委への申し立ては、こうした前近代的で不法な労働組合敵視に対するやむにやまれぬ闘いでした。

勝ち取った「和解」

 申し立てから1カ月後には、地域の労働組合や民主団体などで「日赤労組を励ます会」が結成され、8月には同会の呼びかけにより、私たちの職場に隣接する長町公園を会場に、初の「看護婦さんの夏まつり」が企画開催されるに至ります。
 それから5年7カ月の闘いの結果、全面的に満足できる内容ではありませんでしたが日赤当局と和解が成立し、3人の申立人の昇格を実現して、この闘いは一応の区切りを迎えて収束します。私たちの主張の正当性はもちろんですが、市野・小野原両弁護士や「励ます会」の皆さん、また全国の仲間の支援のおかげで勝ち取った成果でした。

多彩な祭りに発展

 その後も、「看護婦さんの夏まつり」は、病院が立地する地域の連合自治会や民謡会の協賛を得て続きました。自治会からは「やぐら」や提灯を借り受け、民謡会の方々からは踊りの指導をうけて、盆踊りも毎年続けました。
 初めのうち、夜店は手作りでしたが、やがてカラオケ・金魚すくい・浴衣コンテスト・絵本の読み聞かせ・折り紙教室・夏の宿題のお手伝いとしての竹馬作りやプラパン作り・バザーなど多種多彩な内容に発展してゆきます。さらに、民主商工会の皆さんから屋台を借りられるようになり、和太鼓やよさこい踊りなどの登場もあって、いよいよ本格的なまつりとして賑やかに、大きくなっていきました。
 こうして、地労委闘争が終了した後も「看護婦さんの夏まつり」は毎夏恒例のイベントとして定着、地域の人々が開催を心待ちにしてくださるようになりました。
 そんななかで心残りはあるのですが、私たちも19年分しっかり年を重ねて、「看護婦(師)さん」を冠しての「夏まつり」は、今年を最後とすることにしました。今後のことは、また皆さんの知恵と協力で考えることになっています。

私達の視野広がる

 19年間の夏まつりの経験は、それまで職場内に限られていた私たちの視野を、私たちが暮らす地域社会に大きく開いてくれました。地域住民に頼りにされ、また支えられる病院にするためにも、私たち労働組合の役割は大きいことをいま、改めて強く感じています。今後も気持ちよく働き続けられる職場をつくるため、働く仲間の思いや要求を大切にし、粘り強く闘い続けたいと思っています。

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